「最後の桃源郷」と呼ばれるラオスの、首都ビエンチャンより北側を1カ月かけて旅行してきました!
フアイサーイ(ボケオ)→ルアンナムター→ムアンサイ(ウドムサイ)→ムアンクア(ポンサーリー)→ムアンゴイ→ノーンキャウ→ルアンパバーン→バンビエン→ビエンチャン
のルートで旅行しました。
ラオス北部には、「昔の日本はこうだったんだろうな」としみじみと感慨にふけるような、丁寧に自然と共生する生活が残っていました。また、どの街も治安は良く、安心して旅行することができました。写真付きでお伝えしていきます。
Contents
フアイサーイ
フアイサーイは夕陽とメコン川が綺麗な以外、何もない街です。が、その潔さが逆に美しく感じられる街でもあります。メインとなる通りは1本しかなく、それもお店があるのはわずか長さ百~数百メートルです。人も優しく、ある意味もっともラオスらしい町かもしれません。
驚いたことに、フアイサーイではタイで使っていたSIMカードがそのまま使えました。ラオスでのSIMカードの購入に関する記事もあわせてご覧ください。
欧米人はフアイサーイでジップラインに参加する人が多いです。ちなみに、ジップラインはフアイサーイの他に、ルアンナムターやノーンキャウで参加することができますが、聞く限りではノーンキャウが最も満足度が高いようです。
夕景


グルメ

残念ながら、フアイサーイにはグルメというグルメはありません。特にタイから来ると、その選択肢の少なさ、そして値段の高さに絶望します。この傾向はラオス全土共通です。ラオスでは、全ての物価がタイより1割~2割ほど高く、質が低めです。
そういうもの(表面的な質とかコスパとか)を求めてラオスに来てはいけないということでしょう。
宿泊
小さい街なので選択肢も少ないですが、15万kipくらいあればそれなりの宿に泊まることができます。
これはラオス全土共通ですが、安宿は10万kip前後です。中級のホテルに泊まりたければ、20万、30万kipくらい出せば、多少の付加価値の付いた宿に泊まれます。もちろん、場所によってはそれ以上の選択肢もあります。
バスでルアンナムターへ
ホテルにお願いすれば、バス停までのトゥクトゥク込みのバスチケットを手配してくれますが、自分でトゥクトゥクを見つけてバス停まで行って、バス停でバスチケットを買えば多少安く済みます。これはラオスのどの都市間移動でも同じ法則です。
ただし、出発時刻の1時間前を目安にバス停に着いて席取りをしておかないと、バスが満車になって勝手に出発してしまうので要注意。これも、ラオスではどこでも当てはまる法則です。
バス停で買うバスチケットは、距離によりますが40,000kip~200,000kipくらい。きちんとバス停に料金表があるので、特に事前リサーチをしなくてもぼったくられる心配はありません。



ルアンナムター
バス停が市街地から遠いため、バスを降りてからルアンナムターの市街に行くにはトゥクトゥクに乗る必要があります。バスの同乗者と乗合になるので、値段はみんな一緒。値切る苦労はありません。ちなみに一人20,000kipくらいだったように記憶しています。
ルアンナムターは、欧米人がトレッキングの拠点としてよく利用する街です。ここから北西にバスで2時間進むと、山岳系少数民族が多く住むムアンシンという街に行くことができます。
この街自体も落ち着いていて不思議な魅力がある街です。
市街



バンブーブリッジとその先



ナムディー滝方面へ
ルアンナムターでは、レンタル自転車が1日2万kipほどで借りられます。ルアンナムターも、街の中心は道1本しか無いので、レンタル自転車屋さんを探すのはとても簡単です。Nam Dee Waterfallの方面へと進んでみました。






宿泊

グルメ
レストランはいっぱいあり、おいしいラオス料理が食べられます。ハンバーガーやパンを扱うレストランやカフェもあります。


バスでムアンサイ(ウドムサイ)へ
ルアンナムター市街からトゥクトゥクでバス停まで行き、チケットを買ってバスに乗り、ムアンサイ(ウドムサイ)まで行きます。
なお、ムアンサイは街の名前、ウドムサイは県名です。


ムアンサイ
ムアンサイはバス停と街が近いので、バス停から街まで歩くことができます。
この街は国道が多く交わる交通の要衝ですが、私はこの街自体は足早に去ってしまいました。漢字で書かれた看板等が多く、全体的に中国の香りが濃い街です。



ムアンクア
ムアンクアも、街に着く前にバスから降ろされるので、バス停から街まではトゥクトゥクに乗る必要があります。
ここはボート移動の拠点となる美しい街です。
しかし、川に多くのダムが建設されており、都市間のボート移動が難しくなってきています。中国のリニアモーターカーに用いる電気を発電するためとのこと。たとえば、ムアンクアからポンサーリー方面にボートで行くことは今ではできなくなってしまっています。
ムアンゴイ、ノーンキャウ方面は今のところボート移動が可能ですが、後述のようにダム建設が始まっていたので、だんだん難しくなるのかもしれません。
市街
小さな町で、レストランの選択肢は少ないです。ホテルは歩けばいくつかあるので、困りません。人が温かい街です。


ボートでムアンゴイへ
朝9時半に出発します。10人、20人と集まれば1人あたりの料金が安くなります。一人15万kipくらい。3時間くらいでムアンゴイに着きます。





ムアンゴイ
ムアンゴイは、ラオスの中でもより理想郷っぽさのある町です。この辺り(ムアンゴイ~ノーンキャウ)は、ラオス北部の中では格別に自然が綺麗です。
陸路で来られない町だからか、両替レートは悪いので、できれば他の街で両替を済ませてから訪れるようにしましょう。

中心部
ラオスはほとんどどこもそうなのですが、川沿いの道1本しか中心部と呼べる場所がありません。

少し先
道1本の中心部を少し外れると、美しい自然が待ち構えています。住民の暮らしを支える川です。

宿泊
この町は、宿探しが少し大変かも知れません。観光需要に対してホテルが不足気味です。また、どこもWi-Fiが弱めなので、Wi-Fiが欲しい人はホテル選びの際は気を付けてみてください。
グルメ
写真が無いのですが…、中心部少し奥の方にある、Gecko Restaurantというレストランがおいしいです。特にカレーがおすすめ。
ノーンキャウ
ムアンゴイからボートで1時間ほどで着きます。ルアンパバーンからバスで来ることもできます。
川と山が綺麗で、お勧めの街です。市街から少し進めば、少数民族がたくさん暮らしていますので、少数民族の暮らしが見たい人はこの街で自転車かバイクを借りてみるのもいいかもしれません。



グルメ
Noymany Restaurantというレストランのラオス料理がおいしいです。

ルアンパバーン&バンビエン
ルアンパバーンとバンビエンについては、別途記事を書きましたので、下のリンクよりあわせてご覧ください。
ビエンチャン
最後の街は首都ビエンチャンです。さすがに洗練されています。首都ですが、治安も良いです。
市街

Buddha Park(ブッダパーク)
おかしな像がいっぱいあります。小学生が「オレの考える最強の像」をいっぱい作ったみたいな場所です。今まで見てきた寺院の中でも、かなり気に入ってしまいました。
グルメ
良いフレンチやピザ屋さんがいっぱいあります。やはり首都だけあって、外国の風、タイの風が入ってきて洗練されています。日本人もよく見かけます。


宿泊

以上、ラオス北部の旅行記でした。
南部のパクセやシーパンドンを訪れることができなかったのは残念でしたが、北部だけでも豊かな自然と昔ながらの暮らしをたくさん見ることができました。
先進国にいると、物質的な豊かさに囲まれるがゆえに、見えづらくなってしまうものもありますが、ラオスでは丁寧に暮らすことの大切さを改めて実感することができます。
日ごろのビジーライフからの息抜きに、ラオスをぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
ルアンパバーン・バンビエンの旅行記もあわせてどうぞ。