【体験談】盲腸で緊急手術・2日入院した話。必要な準備や費用など。

こんにちは。

胃腸が弱いことで有名なsaitoです。

今週火曜日に急に盲腸(虫垂炎)でお腹が痛くなって緊急手術をしてきたので、そのお話をしていきます。

発症~診断まで

発症

はっきりとした腹痛を感じたのは、2021年10月19日火曜日の午前1:30頃です。

私は普段から朝6時に寝て正午に起きるというとんでもない生活をしています。また、だいたい真夜中の0時から1時間少々お昼寝(?)をします。

この日もそんな真夜中のお昼寝をしていました。

目を覚ますと、なんだかみぞおちの辺りが痛い。「胃痛かな。まあなんか食べれば治るっしょ」という軽いノリで、冷凍の水餃子を15個温める。1個食べて、なんかおかしい。2個食べて、酷くなってる!2個目を何とか飲み込んだあたりで、これは尋常じゃないことが起きている、と体が警告を出していました。

何度かトイレと布団を往復して、下痢気味の排便を3度ほどした頃には、痛くて呻くのを我慢できないくらいになっていました。ちなみにこのとき、以前胃痛で処方された薬であるモサプリドクエン酸塩錠を飲んでみましたが、なんの効果もありませんでした。

 

救急車

「このまま意識を失ったら、一人暮らしの自分は誰にも発見されずに死ぬかもしれない」

そう思い、人生で初めて救急車を呼びました。二時間ほど苦しんでいたようで、救急車を呼んだときには時刻は午前4時頃でした。

「消防ですか。救急ですか」救急です。「救急車が向かう住所を教えてください」〇〇××です。「連絡先を教えてください」「近くまで着いたらまた電話します」

と、初めて救急車を呼ぶ私に対して経験豊富で非常にスムーズかつ適切に事を運ぶ救急隊員さん。

しかし、実際に到着して対応してくださった救急隊員さんは信じられないくらい態度が悪かったです。あまり覚えていませんが、たとえば上述の「モサプリドクエン酸塩錠」を飲んだことを伝えると、「は?なにそれ」と言われたのを覚えています。

なんで自分が無知であることで人に怒っているんだろうと、つい笑ってしまいました。

腹痛の起こった経緯や、いままでに同様の経験があったかなどを答え、熱を測り、少しすると搬送先が見つかったようで、救急車が動き出しました。

 

診断

病院に到着したのは午前4時半頃。その日は腹痛で救急搬送された人が、私以外に2人(OさんとIさん)いて、「今日はすごいね」とお医者さんたちが話していました。

Oさんは顔が明らかに土色をしていて、私より重篤そうでした。Iさんはこの病院の常連のお婆さんのようで、「痛いのよ~、何とかしてよ~」とずっと言っていて、お医者さんを少し困らせていました。

まずは血液検査をして、痛み止めの点滴をしてもらったのですが、しばらくして、「Saitoさんの検体どうした?」とお医者さん。「あれ…どうしたかな…」と探し回るスタッフの方。挙句の果てには、「…Oさんの検体と入れ替わっちゃったかもしれません…!」とヤバすぎるセリフまで聞こえてきました。Oさんは目の前で痙攣して大変なことになっていたので、勘弁してくれよ、と思いましたが、不謹慎にもまたその異常な状況に少し笑ってしまいました。

結局、検体はふつうにその辺の机の上にあって、お医者さんが得意げに拾い上げてスタッフの人に見せていました。

痛み止めの点滴は少しの間効いていて楽になりましたが、またすぐ元通り痛くなり、Iさんの主旋律「痛いのよ~何とかしてよ~」の裏で、「ウー…ウー…」と私がベース音を奏でる即席オーケストラが完成していました。痛すぎて自分の頭を殴りまくっていたので、私はドラム兼ベースといったところでしょうか。

ちなみにここまでで触診なども受けていましたが、「盲腸」というワードはここまでお医者さんの口から一度も出てきていませんでした。理由は次のものが考えられます。

  • 盲腸は右下腹部が痛いことが一般的であるが、私の場合にはみぞおちの左側が痛かったこと。(お医者さんは盲腸を疑ってはいたようで、何度も右下腹部を懸命に押してくれたが、そのたびに私は「そこを押されてもみぞおちが痛くなるんです」と言った)

最近生肉を食べていないこと、思い当たる食当たりの原因はないこと、お酒やたばこは飲まないことなども伝えていたので、お医者さんは半信半疑の様子でした。

そんなこんなで1時間が経過して、造影剤を飲んでCTを受けました。CTを受ける前、ずっと痛みを堪えるために頭を殴り続けていた私に、お医者さんは笑いを堪えながら、「CTの中ではじっとしててね」と。私はそんなの無理だ、という目で見返したあと、「声は出して良いんですか」と。「かまいません」とのことだったので、CTを受けている間も、機械の中で私はずっと唸り声をあげていました。

CTの結果が出ると、すぐに「盲腸」であることが分かりました。盲腸(正確には虫垂)が腫れていること、そして虫垂の中に糞石(ふんせき)がころころと2個あることがお医者さんから伝えられました。

「最近は薬で散らすこともできるけど、その場合再発することも多いし、切っちゃった方がいいんじゃないかな。切っちゃえば無くなるわけだから、二度と痛くなることはないしね」

「じゃあお願いします」

「何日か入院することになるけど、大丈夫?」

「だい…じょうぶです」

その後、コロナの検査のために鼻ぬぐいも受けましたが、その結果については知らされませんでしたので、恐らく陰性だったようです。

入院準備~手術まで

持ち物

「家に物を取りにいったん帰りたいんですが大丈夫ですか」

「近いの?」

「歩いて5分くらいです」

「特別だよ。何分くらいで帰ってくるの」

「30分あれば」

幸い、救急車で搬送された先が家の近所の病院だったので、入院前に歩いて荷物を取りに帰ることができました。これはめちゃくちゃラッキーでしたが、今度から救急車を呼ぶときには入院に備えて荷物の準備をした方がいいんだと思いました。

しかし初めての入院のため、何が必要なのかよく分かりませんでした。「入院はとにかく暇だ」という知識は持っていたので、暇つぶしグッズを中心に、

  • iPad
  • 充電用ケーブル・延長コード
  • モバイルWi-Fi
  • 化粧品(化粧水・乳液など)
  • アトピーの薬

を持って出かけました。暇つぶしグッズたちは、本当に本当に大活躍しました。有ると無いとでは入院生活が全く違います。モバイルWi-Fiと充電ケーブルは必須です。YouTubeさえあれば人は延々暇つぶしできますから。

一方、私の場合には、化粧品やアトピーの薬は使うことはありませんでした。なぜなら、入院中一度もお風呂に入るチャンスがなかったからです。このことは後の入院パートで触れます。

他に持っていけばよかったなぁと思うものは、特にありませんでした。入院中はとにかく暇なので、暇つぶしさえできればとりあえず大丈夫だと思います。日額400円くらいの「入院セット」というものに、タオルやティッシュなどは含まれていますし、紙パンツと入院着で生活するので替えの服などは不要かと思います。(紙パンツはもらえないかもしれないので、パンツはあった方がいいかも)

また、後で調べてみると、「マイ枕を持っていけばよかった」という声も見かけました。

 

手術待ち

荷物を持って、手術に関する大量の同意書にサインし、大部屋に案内されました。5人部屋でした。時刻は午前6時半頃でした。腹痛が来てから実に5時間が経過しています。

ベッドに上がり、痛み止めの点滴を受けていると、だいぶ痛みは落ち着いていきました。

その日は急患が朝から立て続けに入ったようで、手術の時間が読めないようでした。「午後にやるつもり」とのことでしたが、具体的な時刻は未定。

私はそろそろ寝たい頃でしたが、大部屋では一日が始まったばかりで、朝食や朝の回診で騒がしくなっていました。これじゃ寝られないなぁと思い、持ってきたタブレットで友達とチャットしたり盲腸について調べたり動画を見たりしていると、すぐに午後になりました。

同室の患者さんたちには昼食が配膳される中で、私には配られない。聞くと、「これから手術だからお腹空っぽにするんだよ」と言われました。「喉が渇いたんですが」「お水も飲んじゃだめだから、うがいするだけで我慢してね」

気付けばもう何時間も水を飲んでおらず、喉がカラカラでしたが、点滴のおかげで脱水などにはならないようでした。

ときどき看護師の方が来て、手術の進捗を教えてくれます。いまちょうど2件目に入ったところで、など。13時半頃になって、「手術開始は16時頃になりそう」ということが分かりました。術後の痛みが辛いらしいと噂に聞いていたので、術後によく寝られるよう、手術まではずっと起きていることに決めました。

腹痛の発症から手術まで実に15時間、病院に着いてからは12時間近く経過しての手術です。

 

手術

手術に対する恐怖心はほとんどありませんでした。この痛みを取ってくれるのなら、早くしてくれという感じです。

また、盲腸経験者から、「一番痛いのは術後に尿管カテーテルを抜くとき。灼けるような痛み」と聞いていたのもあり、手術自体は怖くありませんでした。

手術は「腹腔鏡手術」と呼ばれるもので、傷が比較的小さくて済むものでした。臍とその下に二か所ほど、小指の爪ほどの穴が開けられての手術でした。重度のものだと開腹手術になるらしく、それは回避できて良かったです。

ドラマでよく見るようなオペ台に上がり、点滴の袋が麻酔のものに付け替えられると、すぐに意識が無くなりました。

次の瞬間には喉から何かが抜かれ、息ができずにむせている自分がいたのを覚えています。本当に苦しくて、死ぬかと思いました。それも一瞬で、また次の瞬間には大部屋のベッドに戻っていました。その後の記憶は曖昧です。腹痛が発症した直前の1時間のお昼寝を除けば、約30時間も寝ていなかったので、麻酔が効いているためか眠いためかも分からず、代わるがわる様子を見に来る看護師さんに一瞬返事をしてはすぐに眠っていたように思います。

痛み止めが点滴されていたこともあってか、術後の痛みはほとんどなかったように思います。また、一番恐れていた尿管カテーテルですが、私の場合には意識を取り戻した頃にはすでに外されていました

どうもこの辺は人によるみたいで、YouTubeの体験談でも、尿管カテーテルを外されるのがめちゃくちゃ痛かった、と言っている人が何人かいました。

術後

入院中の痛み

入院中はただひたすら暇なだけでした。激しい痛みはありませんでした。

体勢を変える(寝返りを打ったりする)のはかなり痛かったですが、痛み止めが無いと耐えられないというほどではなかったです。

また、入院前に説明を受けていたのですが、病院のベッドは電動ベッドなのです。スイッチ一つで体を起こすことができます。しかし、私はそのことをすっかり忘れていて、毎回体を捻って、ベッドの柵を手で全力で引っ張って起き上がっていました。

これが結構痛かったです。笑

大部屋の悩み

入院2日目の夜3時頃、同室のお爺さんが大便を漏らしました

すぐに看護師さんが掃除に来ましたが、シーツまで汚れており、替えのシーツが無いという状況だったようで、その後6時までずっと大便の匂いが大部屋に充満していました。

同室には他に2名いたようですが、2名ともお爺さんだからかあまり気になっていない(?)ようでしたが、私は耐えられず、談話室の細~いソファに布団を持って行って寝ました。

入院中の食事

手術をした翌日のお昼から、ご飯を食べることができました。盲腸になったときに食べた小さな水餃子2個を除けば、その時点で約44時間絶食していました。お粥と白身魚や煮物など、意外と普通の食事が食べられ、めちゃくちゃおいしかったのを覚えています。

入浴

私は体を洗えないでいるのが結構耐えられないタイプなので、術後しばらく入浴できないのが苦痛でした。しかも、傷がどうこうとかではなく、「今日は女性の入浴日」「男性の入浴日」などと決まっているようで、病院の都合で入浴できなかったのが辛かったです。

結局、丸2日間にわたる入院中は一度も入浴することができませんでした。

リハビリ

盲腸の手術後は腸閉塞になってしまうことがあるらしく、それを防ぐためにはとにかく歩くのが良いとのこと。入院中は、ときどきフロアを何周もぐるぐる歩きまわることにしました。

腹部膨満感

術後の辛さの少なからぬ割合を占めていたのがこいつです。お腹が空いているのに、常に焼肉を満腹食べたあとみたいにお腹がパンパンでした。理由はよく分かりませんが、お医者さんには「あんまりじゃなければ気にしなくて良い。腸も動いているし」と言われました。

体温はだいたい37度台前半を推移していました。微熱ですが、あまり熱特有の辛さは感じなかったです。

気尿

排尿(おしっこ)の最後に、空気が尿道から出てくることが何度かありました。「気尿」というようで、調べてみると「膀胱と腸が何らかの理由により繋がってしまった場合に起こる」などと書いてあり、かなり怖くなりました。

お医者さんに確認すると、「カテーテルを入れていたのでそういうこともある。あまり心配する必要は無い。もし今後ずっと続くようならそのとき泌尿器科を受診してくれ」とのこと。

退院~退院後

退院

火曜日の早朝から来た病院ですが、木曜日の午前に退院することになりました。丸二日間お世話になったことになります。

退院するときにはまだゆっくりしか歩けない状態で、「これで退院するの!?」と思ったのを覚えています。なんでも、最近は入院期間を短縮する風潮なんだとか。

費用

たった2日間の入院でしたが、手術代と合わせて、保険適用の3割負担で13万7千円もかかりました。個室ではなくて大部屋なので、差額ベッド代は全くかかっていません。それでこの値段ですから、盲腸で手術・入院するとどんなに安くてもこれくらいかかるということかと思います。

ただ、今回初めて知ったのですが、「高額療養費制度」というものがあり、一か月間に高額の病院代がかかった場合には、ある程度以上は国が出してくれるようです。

一般人の私の場合には、8万ちょっとを超える部分はあとで払い戻しを受けられるようです。

また、会社を4日以上休む場合で、有給をあまり使いたくない事情がある場合には、欠勤扱いとして、4日目以降の就業不能期間については日割り給与の6割に相当する傷病手当金を受給することができるようです。

食事

家に戻ってきてからは元通りの普通の食事をしています。とりあえずよく噛んで食べるようにしていますが、特に意識してお粥を食べたりとかはしていません。

排便

これが一番の悩みなのですが、退院後すぐに下痢の大便が少し出て以来、すでに2日経ちましたが全く排便がない状況です。手術後は腸の運動がかなり弱くなっていることが原因でよくあるらしいですが、あまりに酷いと腸閉塞が疑われるらしい。

これは本当に恐怖です。明日、下剤を買ってみようと考えています。

運動

歩くのが良いと聞いたので、なるべく歩くようにしています。

退院当日は、家の周りを100m歩くだけで泣きそうになりましたが、翌日は、区役所まで往復30分くらい歩いても全然平気でした。

痛み

私の場合には、傷口の痛みはずっとほとんどありません。一方、胴体が全体的に筋肉痛のような痛みを持っており、体勢を変えるのが結構痛いです。ただ、日が経つにつれて治ってきています。

傷痕

おへその部分の傷痕が、今のところ一番痛々しい感じです。しかし、そんなに目立つわけでもなく、モデルか何かをやっているのでもなければ、あまり気になるような残り方はしなさそうです。

職場復帰

入院するときに、なんとなく「月曜日から復帰するつもり」と上司に伝えていました。

火曜日に手術をして、木曜日の午前に退院なので、退院してから職場復帰まで三日半の猶予があるような計算になります。

退院時には、本当にそんなに早く職場復帰できるのだろうか、と不安でしたが、今のところ排便が出ない以外は体調は順調に回復しているように思います。

 

盲腸の術後の回復過程を詳述した以下の記事もぜひご覧ください。

【体験談】盲腸の術後の回復(いかにして便秘を乗り越え腸閉塞を回避したか)

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