【難関大学】大学受験化学で高得点を狙う効率的勉強法と参考書総まとめ(MARCH以上入試攻略)

まずは、こんなタイトルで記事を書くぼくの経験について。入試直前期に解いた東大理科(物理+化学)過去問の直近10年分の平均点は120点満点中117点だった。割合でいうなら9割7分だ。解き終えるまでの所要時間は150分中80分くらい。もちろんそれらの過去問を解くのは二周目ではない。日本一とは言わないまでも、国内の同学年で片手に入るくらいには受験理科をマスターしていた自信がある。

そんなぼくも、もともと理科は好きでも得意でもなくて、秋の東大模試では物理+化学で120点満点中40点くらいという平凡な数字だった。結果を見たときはやや焦ったが、センター試験から二次試験までの1ヶ月間の猛勉強で、冒頭のとおり過去問で満点近くとれるレベルまで達することができた。

この経験をもとに、今回の記事では短期間で化学を得点源にする効率的な勉強方法をご紹介する。ただし、決して怪しい裏道ではなく、王道かつ正攻法である。ぼく自身が中高6年間塾には通わず独学で通したので、今回の記事は同じように独学で頑張る人を対象としている。

注:同じやり方をすれば誰でも高得点がとれるようになるわけではないという当然の事実にはご注意いただきたい。勉強にはコツがあり、そのコツを体得できているかどうかで効率がぜんぜん違う。ぼくが実践していた勉強法については、こちらの勉強のコツの記事をご参照ください。

 

基本の考え方

理論+無機 vs. 有機

「化学は理論・無機・有機の3分野に分かれる」とよく言われる。ここで、「理論」とは物質量molや熱化学方程式に代表される計算分野、「無機」とは物質の色や水溶性などの物性(物質の性質)に代表される暗記分野。「有機」とは有機物の構造決定を主とする分野のことを指す。

しかし、ハイレベルの問題では理論と無機はほとんど融合してしまっている。理論の問題に物性の知識が問われたり、無機の問題にゴリゴリの計算が出たりということはよくあるのだ。一方、有機分野は本当に独立した一分野という印象を与える。初めから化学は「理論+無機」と「有機」の2つに分かれる、という理解でいた方が戸惑いが少なくて良いかもしれない。

付箋で覚える

化学については特に、ワンポイントで覚える知識が非常に多い。たとえば

注:このメモを書いた頃は東大の過去問で60点中45点くらいとれていた。高3の夏休み頃でこのメモの内容が分からなくても不安になる必要はない。

これはぼくの受験生時代の(汚い)メモで申し訳ないが、化学はこういう一文のメモ書き程度の分量で覚えないといけないことが山のようにある。これを全部専用のノートに書き連ねてもいいのだけど、ぼくのオススメはPost-it(特大)を使うこと。

Post-it 長方形 75x127mm

使い方は、

1. 覚えるべきことが出てきたらPost-itに書く。

2. それが出てきた問題集か参考書の表に貼る。

3. 1日経ったらその付箋をノートへ移動する。

4. 定期的に付箋がたまったノートも見直す。

2で問題集か参考書の表に貼ることで、その日のうちに3回くらいその付箋を見ることになるので、自然な反復学習ができる 。 直接ノートに書き込んでしまうよりも初日の復習回数が自然と多くなるのが良いポイントだ。

問題集の解き方

問題集を解くときには、

1. 1分考えても分からない問題は答えを見ること。

2. 計算問題は極力ノートに書いて解くこと。

3. 分からなかった問題にチェックする。解けたけれど悩んだ問題にもチェックする。チェックが消えるまで2周、3周と解くこと。

この3点を守ってほしい。1.は時間短縮のためと挫折を防ぐため。2.は、分かったと思った問題でもいざ計算を進めてみると思ったとおりに行かずつまずくことが多いため。自分の「分かった」をあまり信用してはいけない。

3を守ると、1周目は7割近い問題にチェックがつくと思われる。だがそれでいい。2周目で25%、3周目で5%以下になっている。2周目3周目は解くペースも上がっているので、「何周も解く」という言葉の印象の割に、そこまで膨大な時間がかかるわけではない。

反復学習をシステム化する

人間の記憶と忘却のメカニズムについての研究が進んでいる。それによると、効果的な復習は、学習から10分後、1日後、1週間後、1ヶ月後…と周期を伸ばしながら繰り返していくことが大事だとされている。そうはいっても、学習したこと全てについて自分で周期を管理しながら復習するのは労力ばかりが大きい。おすすめは、自然に反復学習ができるシステムを作っておくこと。

これについては、上で紹介した「付箋で覚える」と「何周も解く」というのが良い反復学習のシステムとなる。この2つを実践することで、適度な間隔を保ちながら自然な反復学習ができるようになっている。

淡々と勉強できている友達を探す

周りを見回すと、勉強しているようで消しゴムを眺めていたり参考書を漫然とパラパラめくっていたり、1時間勉強しただけで昼寝や気分転換をしてしまったりしている人が意外と多い。もしあなたが本気で成果を出そうとするのなら、そうした人を見るのではなく、ただただ淡々と勉強し続けている人を見ること。そして、その人の勉強姿勢を真似ること。もしそういう人が周りにいない場合、あなた自身がお手本になること。

Be the change you want to see in the world. - Mahatma Gandhi

「世界に変化を求めるのなら、あなた自身がその変化となりなさい」

その他勉強全般に関すること

過去に書いた勉強のコツについてをご参照ください。

参考書・問題集(センター・MARCHレベル)

この章では、センター試験~MARCHレベル受験生の鉄板の書を紹介する。

参考書

DOシリーズ

  

鎌田の理論化学の講義 福間の無機化学の講義 鎌田の有機化学の講義

学校の授業+α~センター試験のレベル感のシリーズ。評判はかなり良い。MARCHレベルまでの受験生が問題集を解く際に傍らに置いておくにはかなり使いやすい定番の書。最難関大レベルを受験予定の高1~高2生で、学校の化学の先生がハズレだなあと感じている人にもオススメ。特に理論化学は先生の教え方によって理解度に差が出やすいので、一冊信用できる参考書があると安心。

このシリーズはどれも信頼できるが、「福間の無機化学」は特にしっかりと内容が整理されている。無機化学は学校で習っただけでは「ごちゃごちゃしてなんだかよくわからんな」という印象を受けがちなので、きっちり整理してくれている参考書を手元においてパラパラめくっていると役に立つことが多い。Amazonで「なか見」で内容が見られるので、気になる人はチェックしてみると良い。

問題集

基礎問題精講

化学 基礎問題精講 (略称:基礎問)

問題数が102題と少なめな分、解説が圧倒的に詳しい。物理でいう「物理のエッセンス」のように、問題数は少ないが基礎を独学で習得するにはピッタリ。信頼して質問できる先生がいない場合には、解説が詳しいこれが一番いい。基礎といっても、センターレベルやそれほど難しくない二次試験にはこれで十分対応可能。

最難関大受験生にとっては、後で必ずやることになる「化学の新演習」と難易度的に被りが少ないので「化学の新演習」に入る前の一冊としておすすめできる。これをやったあとすぐに化学の新演習を解こうとするとかなり難しいと感じるかもしれないが、そこは根性で乗り切る。あまり段階を踏んできちきち勉強するばかりが良いとも思わないので。Amazonで「なか見」で内容が見られるので、気になる人はチェックしてみると良い。

標準問題集

理系標準問題集 化学 (略称:標問)

問題数は202題と、多すぎも少なすぎもせずベストな量。また解説も詳しく、MARCHレベルで過去問演習に繋げるまでの効率重視の問題集としておすすめ。後で紹介する化学の新標準演習や重要問題集と難易度的にはかなり被っているので、自分のレベルに合わせてどれか一つに絞って徹底的にやることをオススメする。

標問と略される問題集はあと一つ(化学 標準問題精講)あってややこしいので略称には要注意。

問題集(MARCH高得点~旧帝大レベル)

化学の新標準演習

 

化学の新標準演習 (略称:新標準)

左が新課程の方。右の「化学Ⅰ・Ⅱの新標準演習」は旧課程。といっても、化学においては新・旧課程は名ばかりでほとんど入試問題の内容に変更はない。

右の旧課程版でさえ359題と問題数が非常に多かったが、左の新課程版では560題と圧倒的な問題数。ただしこの増量分は「センターチェック」というセンター形式の選択式の問題がほとんどのため、うまく使える人には良い改変だ。解説も200ページ超えで非常に詳しい。これ一冊を3周やり込めば、MARCH高得点・旧帝大レベルに問題なく対応できる。あとは過去問演習あるのみ。これを使う場合には参考書として後で紹介する同著者の「化学の新研究」を用意したい。

最難関大受験生が使う場合は、「化学の新演習」をやる前のステップとして利用することとなる。したがってこの問題集に手を出す場合はあまり完璧に何周もしようと試みず、高2~高3の一学期の間にさらっと終わらせておくこと。これをキッチリ終わらせてから「化学の新演習」も3周解くとなると入試にはとても間に合わない。

重要問題集

実戦 化学重要問題集 (略称:重問)

問題数は275問。国公立大学(旧帝大含む)受験には鉄板の問題集。良問揃いで問題数も275問としっかりしていて網羅性が高い。MARCH~旧帝大レベルまでであれば、この問題集を全問すらすら解けるまで3周やればかなりの高得点が狙える。

「化学の新標準演習」と同じく、最難関大受験生が使う場合は、「化学の新演習」をやる前のステップとして利用することとなる。気になる問題150~200問程度でもいいので、高2から高3の夏休み前までには一周は終わらせておきたい。骨のある問題も多く、最難関大の受験勉強への橋渡しとしては一番おすすめできる問題集。一部の良問は、「化学の新演習」を始めてからもたびたび戻ってきて解きたいくらいだ。

ただし解説がそれほど丁寧ではないので、分からない部分を「化学の新研究」で独学で解決できる能力があるか、信頼できる先生がいる場合でないと使いづらい。

標準問題精講

化学 標準問題精講 (略称:標問)

問題数は102題。「標準」とあるが難易度は高めで、重要問題集のB問題レベルの問題が集められている。厳選された良問が多く、効率重視で旧帝大高得点レベルを狙う人にオススメ。旧帝大や最難関大を目指す人で、早めに過去問演習に移りたい人が使うのにちょうどいい。

最難関大で高得点を狙うにはこの問題集だけではやや不足する。

参考書・問題集(最難関大レベル)

最難関大レベルはここからが本番。脳から汁が溢れ出るような努力を続けて道を切り開く。

参考書

化学の新研究

化学の新研究 (略称:新研究)

必須。これ無しで化学を勉強するのは、辞書無しで英語を勉強するのと同じ。一応参考書のくくりだが、辞書のような感覚で使うのがいい。これを初めから読み進めようとするのは無謀。問題集を解く際に傍らに置いておいて、問題集の解答解説を読んでも解決できなかった場合のみこの本を開いて解説を探すというスタイル。このように使用条件を限っても、入試までの間に相当回数本書を開くこととなる。

 

このように使う都度どんどん書き込んでいくと、時が経つにつれて最高のパートナーになっていく。

問題集

化学の新演習

化学の新演習 (略称:新演習)

目安: 大問1つ15分。1周するのに80時間。3周合計150時間。

問題数は331題とやや多め。「大問1つ15分では解けない」と思うかも知れないが、1分考えて分からない問題はすぐに答えを見ることで勉強を効率化していけば可能。何冊も手を出すより、この1冊を完璧にする。

解けなかった問題、解けたけど悩んだ問題にチェックして何周も繰り返すこと。ご覧のとおり、たとえばこのページは、ぼくが一周目に解いたときには悩まずに解けた問題は一問も無かった。一周目は7割以上にチェックが付くが、それでいい。徹底的な反復学習によってのみ力がつく。このやり方で3周やれば、東大化学の過去問で7割取れる力がついているはずだ。

有機化学演習

有機化学演習 (略称:なし。そのまま「有機化学演習」)

最難関大を目指す受験生が有機化学の知識を定着させるための補助として。全問解く必要はない。例題だけやるのでもOK。

東大含め最難関大受験の場合は特に、有機でキッチリと9割以上取ることが重要になってくるので、知識に抜け漏れがあっては困る。知識の確認に東大受験生の多くが使い続けている定番の問題集。

こんな感じで基礎知識が綺麗にまとまっているので、買うつもりなら知識の整理のためにもなるべく早めの段階で。

25ヵ年

 

 

東大の化学 25ヵ年 京大の化学 25ヵ年

必須。東大には東大の、繰り返し繰り返し出題されている題材や考え方がある。これは本当に驚くべきことなのだが、2~3年周期で同内容の出題が何度も何度も繰り返されているのだ。東大の入試問題を作っているのは東大の教授なのだが、やはり教授にとってみても、東大の作風を守るという意味でも過去問を分析して似たような切り口で出題するのが安心なのだろう。

新演習を3周すれば東大過去問で7割取れると書いたが、逆に言うと新演習だけでは極めても7割までしか伸びないように感じる。東大の過去問を10年分くらい解くと東大だけが繰り返し扱う題材や思考法がわかってくるので、その段階で初めて満点近くが狙えるようになる。京大入試に向けた勉強はしたことがないので分からないが、おそらく同じような理由で京大受験でも過去問研究は必須なはず。

なるべくたくさん入試問題を解きたい人は、「25ヵ年」は少し昔のものを買って、最近の過去問は全科目セットの過去問で入手するなどの工夫をするとより多くの過去問が確保できる。

「25ヵ年」は年度順ではなく分野別に問題がまとまっている点が評価に迷うところ。ぼくは常に自分の実力を測りたかったので、切り離して年度別に並べ替えて物理とセットにして本番さながらに時間を計って解いていた。(注:裏表で別の年度の問題が印刷されていたりするので、切り離して年度ごとに解くのは結構管理が大変)

東大化学

駿台の講習「東大化学」に行くともらえる教材。めちゃくちゃ難しいので、東大理3を目指す人など東大化学で高得点を取る人が冬休み以降にやるような内容だけど、濃密でかなり使える。受験生時代にいろいろな講習に(タダで)参加した経験から言うと、駿台は講習教材の分量が圧倒的。1回駿台の志望大学の講習に出て教材だけもらっておくといい。写真のものは夏期講習でいただいたもの。冬期講習等でも多分似たような教材がもらえるはず(要確認)。

過去問演習

過去問を解く時期

「これ」と決めた問題集を3周解き終わってから取り組みたい。時期としては、遅くともセンター試験の過去問であれば夏休み~秋頃開始。二次試験の過去問は冬休み前頃には開始する。ちなみにぼくが過去問を解き始めたのは2月に入ってからだったが、これは英数の過去問を最後まで解かなかったため。普通に全教科の過去問を解く場合は2月からでは解ききれないのでオススメしない。

それまでの間は、問題集で志望校の過去問を見かけた場合はなるべく避けるようにしたい。過去問演習をしながら常に自分の実力を測れる状態にしておくほうが自分の立ち位置が分かりやすいし、モチベーションアップにも繋がるので。

過去問演習と復習

過去問は解くだけで疲れてしまって、復習が疎かになってしまうという人も多いがそれは非常にもったいない。そうなってしまう一つの原因は、1年分の過去問を全教科まとめて解いてしまうことだ。たまにはそういうことをしてもいいが、基本的にはこれをするとエネルギーを使い果たして復習が疎かになってしまう。普段の過去問演習では復習の方が大事なので、復習のエネルギ-を残しておくためにも過去問は一教科だけで解いて、その都度復習するようにしたい。

150分のテストなら復習に1時間以上かかってしまうかもしれないが、新しい問題を次々に解くよりも確実に濃密な学びができる。ここをサボるのは一番やってはいけないことだ。

問題集から過去問の流れ

以下では、それぞれのレベルで最短で高得点を狙う効率的な参考書・問題集の流れを紹介する。これは最低限の流れになっているので、実際にはプラス1~2冊気になる部分を補強する形で他の問題集も使うことになると思われる。

センター高得点レベル

 

DOシリーズ+化学の新標準演習+センター対策問題集&過去問

新標準演習はセンター形式の問題が収録されたため、センター対策もできる問題集として非常におすすめ。

MARCH高得点レベル

 

DOシリーズ+重要問題集+過去問

重要問題集は「理系標準問題集 化学」または「化学の新標準演習」に代えてもいい。

旧帝大高得点レベル

  

DOシリーズ+重要問題集+化学 標準問題精講+過去問

重要問題集を完璧に仕上げる。化学が得意で満点近くを狙う場合は「化学の新研究」を追加して、「標準問題精講」を「化学の新演習」に代える。

最難関大高得点レベル

  

化学の新研究+重要問題集+化学の新演習+過去問

重要問題集はさっさと終わらせ、化学の新演習を完璧にする。東大、京大受験生は25ヵ年を徹底的にやる。

まとめ

化学は主体的に学び始めるまではさっぱり分からないものだ。高2までは多くの学生が、喜々として化学の授業をする先生を見ながら「何言ってんだこの人…」と内心思っているかもしれない。

ただ、自ら学んで、各単元の基礎的な内容が自分の言葉で説明できるまで理解できたときには、一気に学習した知識が有機的に結びつき始め、そこにぼんやりと全体像が浮かび上がってくる。そこまで辿り着くのはとても苦しいが、その先はあと少しで晴れ渡った世界が待っている。

最後に、「化学の新研究」「化学の新演習」「化学の新標準演習」という三冊の名著を書き上げた卜部先生とともに、受験生のみなさんに次の言葉を贈りたい。

苦痛なしには勝利なし、荊を避けては王座なし。

そこに、大学受験の枠を超えた学びがありますように。

物理の勉強法・参考書についてもあわせてご参照ください。

超厳選!Googleフォントおすすめ40選を用途別に紹介【導入方法解説付き】

ユーザの閲覧環境にかかわらず同じ見た目で表示してくれて、しかも超絶カッコイイとあって、爆発的な勢いでウェブ界を席巻しつつあるGoogleフォント。

今回の記事では、そのGoogleフォントの中でも特におすすめの40フォントを雰囲気・用途別に分類し、紹介していく。

 

紹介の前に

フォント選びの基準とコツ

変わったフォントや特徴的なフォントが良いフォントなのではない。理想的なフォントというのは、悪目立ちせず、印象にも残らないのだけど、よくよく見てみるとその制作物の雰囲気にバッチリと合っているもの。奇抜なファッションよりもさりげなく似合う服が好感度を上げてくれるのと同じことだ。

本当にかっこいいものは、さりげない。ユニークなフォントを選ぶときには、本当にそれでないといけないのかをよく考えないといけない。商業デザインでは当たり前のことだが、素人はつい忘れがちになってしまうので注意したい。

ロゴ用と文章用の区別

本記事では、フォントをロゴ用と文章用に区別している。この基準は可読性だ。フォントがいくらかっこよくても、長文になったときに読みづらければ文章で使うのには向かない。そのため、可読性の低いフォントはロゴ用とした。ロゴ用はなるべくロゴやタイトルのみに使うことをおすすめする。

逆に、文章用としたフォントをロゴやタイトルに使う分には全然問題ない。

Googleフォントは重い?

Webフォントは使い過ぎるとページの表示が遅くなると言われる。確かに、10個も20個も導入すれば重くなりうるが、2~3個の英文用フォントを導入する程度であればほとんど影響はない。選んだフォントがどれくらい重いかは、フォントを選び終わった段階で確認することができる。

右側のスピードメーターのような画像が、フォントの重さを表している。ご覧のとおり、2個選んでも緑色の安全圏におさまっている。

※Noto Sans JapaneseやNoto Sans CJKといった、漢字・ひらがな・カタカナを含むフォントは非常に重いので、現時点では導入はお勧めしていない。

万能フォント

優れたフォントとは、シンプルさと読みやすさを極め、特徴を排したものだ。そうした何にでも使える万能フォントが以下の7つ。まずはこの中から選ぶことをオススメする。

Noto Sans

定番のサンセリフ体。シンプルで読みやすい。Google Fonts Noto Sans

Noto Serif

セリフ体なので、長文や印刷物用におすすめ。Google Fonts Noto Serif

Open Sans

F Lab.でも採用しているオススメのシンプルフォント。Google Fonts Open Sans

Bitter

読みやすく説得力があり、長文におすすめ。Google Fonts Bitter

Libre Baskerville

ちょっとだけエレガント寄りのシンプルフォント。Google Fonts Libre Baskerville

Crimson Text

読みやすいのに心にグッとくる。Google Fonts Crimson Text

Signika

親しみやすく、それでいてしっかりしている。Google Fonts Signika

技術系

少し特徴のあるフォントが向いている。

ロゴ用

Candal

親しみやすさを印象づけるために。Google Fonts Candal

Abel

シックに気取るなら。Google Fonts Abel

Titillium Web

レトロゲームのような一周回ったオシャレさ。Google Fonts Titillium Web

Play

レトロゲーム感その2。Google Fonts Play

Muli

丸みのあるフォント。Google Fonts Muli

Passion One

ちょうどいい主張の強さ。Google Fonts Passion One

Exo

あえてぎこちなさを出す。Google Fonts Exo

文章用

Slabo

読みやすく、長文におすすめ。Google Fonts Slabo

Dosis

遊びのあるクールさ。Google Fonts Dosis

Inconsolata

ちょっとプログラミングコードっぽいフォント。Google Fonts Inconsolata

美容・ファッション系

細めの字体のエレガントなフォントが向いている。

ロゴ用

Poiret One

華奢、女性らしさ、高級感の演出に。Google Fonts Poiret One

Josefin Sans

シックな女性っぽく。Google Fonts Josefin Sans

Cinzel

大文字しか無い、ロゴ専用文字。大文字で書いた文字はよく見ると微妙に大きく表示されている。Google Fonts Cinzel

Dancing Sctipt

流れるような美しさ。Google Fonts Dancing Sctipt

文章用

Lora

読みやすくかつエレガント。Google Fonts Lora

Playfair Display

読みやすさとかっこよさの両立。Google Fonts Playfair Display

Slabo

読みやすく、長文におすすめ。Google Fonts Slabo

PT Sans Narrow

ちょっとした短文を入れたりするのにかっこいいフォント。Google Fonts PT Sans Narrow

飲食・料理系

気持ちが自然と上がるような、ポップなフォントが向いている。

ロゴ用

Montserrat

丸みがあって、字がすでにおいしそう。Montserrat

Yanone Kaffeesatz

違うタイプだけど、こちらもなんだかおいしそう。Yanone Kaffeesatz

Lobster

ポップかつカッコイイ。Lobster

Pacifico

アメリカンを追求するなら。Pacifico

文章用

PT Sans

可読性重視。ややポップ寄り。Google Fonts PT Sans

Dosis

あたたかみのあるクールさ。Google Fonts Dosis

Fjalla One

存在感があるので、ビシッと決める短文に。Google Fonts Fjalla One

スポーツ系

力強さのあるシンプルなフォントが向いている。

ロゴ用

Oswald

力強いのに落ち着きのあるフォント。Google Fonts Oswald

Patua One

力強さと信頼を印象づける。Google Fonts Patua One

Abel

オシャレにいくなら。Google Fonts Abel

学問系

シンプルで読みやすいフォントが向いている。万能系の定番フォントから選べば間違いない。

ロゴ用

Fjalla One

説得力があるフォント。Google Fonts Fjalla One

Alegreya Sans

小さめの白抜き文字に使うイメージ。Google Fonts Alegreya Sans

文章用

Hind

シンプルかつスタイリッシュ。Google Fonts Hind

Bitter

読みやすく説得力があり、長文におすすめ。Google Fonts Bitter

生活系

頑張りすぎず、抜けがあって可愛らしいフォントが向いている。

ロゴ用

Nunito

丸くて若々しい。Google Fonts Nunito

Bangers

衝撃的!な感じ。大文字しかないのでロゴか短文に。Google Fonts Bangers

Ubuntu Condensed

いい意味で肩の力が抜けたフォント。Google Fonts Ubuntu Condensed

Ubuntu

こちらも肩の力が抜けていて、可愛げがある。Google Fonts Ubuntu

Raleway

気取らないオシャレ。Google Fonts Raleway

Muli

丸みがありながら、スッキリシンプルに整っている。Google Fonts Raleway

Chewy

かなり特徴的なので、イメージがピッタリなときだけ。Google Fonts Chewy

文章用

Noto Serif

可読性最重視。長文におすすめ。Google Fonts Noto Serif

Googleフォントの導入方法解説

ロゴ用としてCandalを、文章用としてNoto Sansを選ぶという例で解説する。

導入までのざっくりとした流れ:

  1. Googleフォントにアクセスする。
  2. Googleフォントのページで、使いたいフォントをコレクションに追加する。
  3. 選んだフォントの詳細情報を指定する。
  4. 自分のWebページの<head>タグの直下にコードをコピペし、「このGoogleフォントを使います!」と宣言する。
  5. Webページのcssにコードをコピペし、Googleフォントを実装する。

これだけ。クリックとコピペだけでいける。

Googleフォントにアクセス

Google Fontsこちらから。

使用したいフォントをコレクションに追加する

今回の例ではCandalが使いたいので、”Candal”と左上のボックスに入力した。使いたいフォント名を入力してください。

Candalが表示されていることを確認し、Add to Collectionをポチッと押すことでコレクションに追加する。同じように、使用したいフォント全てについて、「検索→コレクションに追加」の作業を行う。

使用したい全てのフォントをコレクションに追加したら、Useをクリックする。

選んだフォントの詳細情報を指定

1. Choose the styles you want.では、「イタリックとかボールドとかあるけどどれがいい?」と聞かれている。ここは特になにもせず、初めから選ばれているNormal 400だけでいい。また、ここで右のスピードメーターみたいなものを見ることで、選んだフォントファイルの重さが確認できる。

2. Choose the character sets you want.では、「ドイツ語用の変な文字とか使う?使うんだったらチェックしといて」と言われている。ここもスルーでOK。

WebページにGoogleフォントを導入

3. Add this code to your website.の下のボックスに自動的に表示されているコードを、自分のWebサイトの<head>タグの直下にコピペする。

はてなブログの場合は、「ダッシュボード>設定>詳細設定>検索エンジン最適化」と進み、「headに要素を追加」のボックスにこのコードをコピペする。

CSSファイルにコピペし、Googleフォントを実装!

ここまでくれば、あとは自分のWebページのcssファイルに、適切な形でコードをコピペしていくことで実装できる。

はてなブログの場合、デザインcss(ダッシュボード>デザイン>カスタマイズ>デザインcss)に以下のコードをコピペすればOK。もちろん、CandalやNoto Sansの部分を自分が使用するGoogleフォントの名前に変更してください。

タイトルのフォントをCandalに変更する場合:

#title a{
font-family: 'Candal', sans-serif;
}

本文のフォントをNoto Sansに変更する場合:

body {
font-family: 'Noto Sans', "Helvetica Neue", Helvetica, "Avenir Next", "游ゴシック体", '游ゴシック', YuGothic, 'Yu Gothic', 'ヒラギノ角ゴ ProN W3', 'Hiragino Kaku Gothic ProN', 'ヒラギノ角ゴ Pro W3', 'Hiragino Kaku Gothic Pro', "メイリオ", Meiryo, sans-serif;
}

フォント指定がNoto Sansの他にもずらずらと並んでいるのは、何らかの理由でNoto Sansを表示できない環境のユーザのための保険。Noto Sansが表示できなければHelvetica Neueを表示、それも無理なら…と続いていくようになっている。

また、このコードでは日本語フォントのトップが游ゴシック体になっている。この場合日本語表示の再優先フォントが游ゴシック体になる。游ゴシックが好きでない人は、メイリオを游ゴシックの前に持ってきてください。

【コピペ用】和風デザインに。和色同系色グラデーションのカラーコード19種232色まとめ

colores | Flickr

Webサイトでもブログでも、プレゼン資料でもチラシでも名刺でも、色付きの何かをオシャレに作ろうとしたら「同系色にまとめよ」という鉄則がある。「色は使いすぎるな」というやつだ。

同系色グラデーションフェチなぼくが今まで調べまくってきた経験からすると、同系色の見つけ方で一番早いのは、日本の伝統色 和色大辞典で良い感じの色を見つけ、0to255で”PICK A COLOR”にコピペしてグラデーションを取得すること。でもこの作業を何度もやるくらいなら、一気にまとめてしまった方が後々まで便利だと気付いた。

そこで本記事ではクリエイティブな作業の助けとして、よく使う同系色グラデーションのカラーコードをコピペできる形でひたすら羅列していく。基本的に和色から選んでいるので、日本人が眺めて落ち着く色も多くなっている。それではいきます。

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コピペで始めるはてなブログテーマDUDEのカスタマイズ集!フォント・色から自分らしく

人気ブログLITERALLYの著者CatNoseさんが2016年1月17日に発表した、最強のはてなブログテーマDUDE。

このテーマを使えば、初めからオシャレなブログができてしまうということで異常なほどの人気を誇る。どれほどの人気かというと、テーマ発表後3ヶ月に満たない2016年4月14日現在で、インストール数3187。はてなブログの人気テーマランキングで堂々の2位につけている。

何を隠そう、このブログももちろんDUDEを使用している(※2018年現在、当ブログははてなブログからWordpressに移行してしまっており、DUDEを使用していません。しかし、下記説明は問題なくご参照いただけるものと思います)。DUDEを選んでからもうすぐ一ヶ月になるが、スマホ表示まで含めて一通り満足のいくカスタマイズができた。本記事ではこの経験をもとに、はてなブログテーマDUDEに特化したカスタマイズ解説をしていく。読み進めていくうちにcssの基本が分かるくらい丁寧に説明したつもりなので、全く知識のない人もぜひ挑戦してみてほしい。

DUDEに特化といっても、はてなブログであればcssのクラスやidの指定は基本的に同じなので、そのままコピペでこの記事のコードを使えるものも多い。

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圧倒的学習効率を実現!東大に現役合格したナマケモノが勉強のコツを語る

努力や継続がとにかく苦手なぼくだけど、中高6年間塾に通わずに独学で東大に現役合格した。そしてその秘訣は、常に学習効率を意識し、勉強という行為自体について考えていたからだと思っている。今回の記事では、生粋のナマケモノが東大に現役合格した勉強のコツ=勉強という行為そのものに対する捉え方を紹介する。

「理解」について

「分かった」「理解した」というのは、幅の広い言葉だ。ぼんやりと概要をつかんだだけでも、人は「分かった」という。しかし、この「分かった」は危険だ。分かったと思ったのに、いざ問題を解こうとすると、全然解けないということがよくあるのだ。「分かった」「理解した」には、理解度のレベルがあるということについて、意識的に考えてみる必要がある。自分の「分かった」は、実際に問題を解くときに「使える」レベルなのか?

説明できるか?

あなたがこれから先「分かった」と思ったとき、理解したことを、人に説明できるかどうかを考えてみてほしい。人に物事を説明できるということは、高度に理解できているということだ。もしその物事を自分の言葉で説明できた場合には、対象に対する理解だけでなく、イメージまでしっかりとできているということだ。

理解したことを自分の言葉で人に説明できるのなら、その知識を使って問題を解くこともできる。

「記憶」について

Brain | Flickr

やみくもに記憶してはならない。あなたの脳は、限られた資源だ。

数学が得意な人ほど、公式を覚えていないものだ。彼らにその理由を聞けば、「他の式から導出できるから」という答えが返ってくる。

また、アインシュタインの名言に、

調べられるものを、いちいち覚える必要などない。

というものがある。アインシュタインの「覚えなさ」は有名で、自宅の電話番号を一生覚えなかったとか、自分が発見した光の速度を覚えていなかったという逸話がある。アインシュタインは、調べれば分かることを覚えないようにすることで、脳という資源を温存していたのだ。

また、優れた聴覚を持つ盲目の人や、通常の知能は弱いが特定の分野に異常な才能を発揮するサヴァンと呼ばれる人々がいる。こうした人たちは、脳という限られた資源を一般の人より集中的に一箇所に注ぎ込んだため、特別な能力を得るようになったと考えられる。

記憶の節約

ここで挙げたのは特別な例であり、マネをする必要はない。ただ、この例から分かることがある。脳という資源は、節約することでその分を別の場所に注ぎ込むことができるということだ。だから、記憶という資源はできる限り節約しなければならない。

  • 考えれば分かることはなるべく覚えないようにする。
  • 10個の事象の裏に潜む一つのルールを見つけ出す。
  • 複雑な事象を学ぶ際は、その要点だけを覚えるようにする。

こうした心がけで、記憶は節約できる。

繰り返し言うが、やみくもに記憶してはならない。

「書く」ことについて

書くという行為は、時間がかかりすぎる。あなたの時間は、限られている。単なる暗記の手段として、「書く」ことを使いすぎないこと。

暗記は口と目でする

暗記をするとき、書くという行為に頼ってはいけない。英単語を覚えるのでも、社会の記述答案を覚えるのでも同じだ。暗記は口と目でするものだ。

理由は一つ。書くという行為は、時間がかかりすぎるからだ。

書かないでも覚えられるよう、訓練すること。口と目でする暗記は、集中力を要する。その分、時間を大幅に節約できる。

ペンは動いている。脳は動いているか?

暗記をするのに、「書く」という行為はいらない。

同じように、理解するのにも「書く」という行為はいらない。理解というのは、目と頭と口でするものだ。

授業中の板書は、理解を伴わないことが多い。これほど無駄な動作はない。あとで見返すため?あとで見返したいなら、同じことが教科書にも書いてある。理解せずに、頭を動かさずに書く板書は無意味だ。

授業の受け方

授業という時間は、目と頭で理解してこそ意味がある。授業が終わったら、理解した内容を口にする(=説明する)ことで、自分の理解度を確かめる。板書は、教科書に書いていないことだけをメモするといい。無駄なことが書いてあるノートは、見返すのにも無駄な時間がかかってしまう。

ヘタな教師ほど板書をキッチリととらせたがる。そうすることで授業した「っぽさ」が出るからだ。本当に優れた教師は、決して板書を強要しない。

「書く」は、思考整理のため

書くことは、理解するときにも暗記するときにも不必要だと述べた。では、書くという行為は勉強においては全く不要なのか?そうではない。書くことが有効なのは、思考を整理したいときだ。

理解や暗記が済んだ段階において、あなたの頭の中は多数のヒモが絡まりあったような状態にある。頭の中に全てのアイデアがあるのだけど、まだそれらの関係性が整理できていない状態だ。このようなとき、書くことによって、絡まりあったヒモを解きほぐし、一本の道筋を目の前に組み立てることができる。

学習のプロセスについて

学習には、「理解」「暗記」「整理」というプロセスがある。

あなたは「頭」「目」「口」「ペン」という道具をもっている。

学習のプロセスをどの順番に持ってきて、それぞれのプロセスでどの道具を使うのか?ぼくにはぼくのやり方がある。あなたは、あなたが考え、あなたが納得したやり方を実践することが一番効果的だ。

 「夢」について

大きな夢を持つこと。そしてそれを細分化し、小さな目標として設定すること。

たとえば、「日本一英語ができる人」という夢をもつ。そしてそれを細分化し、「いまはこのペースでこれだけの単語を覚えなければならない」と目標をたてる。

夢があれば、方向を見失わない。目標があれば、行動ができる。

あなたの人生が実り多きものになるよう。

【都立高校受験必勝勉強法】時期ごとの取組み・過去問の解き方・オススメ問題集等(共通問題編)

ぼくは昔、とある大手高校受験塾で中学3年生(受験生)を教えていた。教科は数学が中心で、講習を含めると全教科教えたことがある。

生徒は初めは真ん中くらいの学力だったけど、よくついてきてくれて、冬頃には数十校合同の合宿で数学のテストが行われると、自分の担当クラスの平均点が塾全体のトップをとったりもした。生徒たちは、共通問題校だと駒場や三田といったトップクラスの学校に合格してくれた(グループ作成校に受かった子も複数)。受験期には、都立共通問題の過去問(全員解いたことが無い年のもの)のクラス平均が90点を超えることもあった。そういうわけでぼくは、都立高受験の成績を上げる方法については、めちゃくちゃ詳しいつもりだ。

その経験をもとに、中3の成績を上げる方法・入試に合格する方法を、できるだけ分かりやすくまとめてみた。なるべく具体的になるように、勉強への取り組み方からオススメ問題集、Vもぎ・Wもぎの受け方、過去問の使い方、入試直前の準備まで紹介したので、参考になれば嬉しい。

 


一学期(4月~7月前半)

計算力アップ

もし数学が不安で、この時期から勉強しておきたいのなら、一番大事なことは計算力アップだ。分数の計算、文字式の変形はしっかりとマスターしておかないと、あとあと大変なことになる。もし平方根や因数分解もすでに習っているのなら、この時期に徹底的にマスターしておく必要がある。

基本の定着

難しいことができるようになりたい気持ちは分かるが、今の時期は基本を全部おさえることが一番大事だ。都立共通問題の大きな特徴は、基本問題の配点が大きいことだ。例えば数学は記述問題を除いて、簡単な問題も難しい問題も全部5点の配点になっている。しかも、応用問題は全部で4~5問しかない。4~5問というと、20~30点分だ。ということは、応用問題が1問も解けなくても、基本問題で取りこぼさなければ70点以上は絶対にとれるということだ。

応用問題は、夏休みからだんだん勉強していけば十分に間に合う。もしも夏休みが過ぎてから基礎が穴ぼこだらけだったら、その取り返しはかなりしんどい。なので、1学期の間はとにかく、上を見るよりも足元を固めることをオススメする。

この時期はまだ、問題集を買う必要はない。先生に「文字式の計算のプリントください」とか「合同のプリントください」とか言えば、めんどくさそうにしながらもよろこんで渡してくれるはずだ。

英単語を覚える

この時期、数学は基礎以外にあまりやることがない。中学数学の範囲はそんなに広くないので、基本がしっかりしていれば勉強は夏休みからで十分間に合う。また、理社はやればすぐに伸びるので、この時期はそれほど力をかけなくてもいい。なので、この時期は英単語を覚えるのがいい。なぜ英単語がいいかというと、学校の進度に関係なく、自分のペースで先々まで進められるからだ。この時期に英単語を覚えてストックしておけば、秋から余裕ができて、結果として数学に回せる時間が増える。

「中学英単語ターゲット1800」「ランク順中学英単語1850」

部活に集中

この時期は、しっかりと部活に打ち込んでほしい。勉強だけのやつは、面白くない。勉強は夏休みからいくらでもできる。部活は今しかできない。部活じゃなくても、勉強以外で自分が熱中できることなら何でもいい。音楽でも料理でもいい。写真でもプログラミングでもいい。勉強以外に何かに熱中したことのある人は、大人になってからも視野が広く、人間関係がうまくいきやすいものだ。

ただし、熱中する対象はなるべくゲームじゃない方がいい。ゲームはほとんどの場合、熱中しているんじゃなくて、脳みそ空っぽで時間を吸い取られているだけだ。

夏休み(7月後半~8月)

夏休みが明けて2学期になってしまうと、定期テスト対策(=内申対策)に時間がとられて、入試対策の勉強に使える時間が少なくなってしまう。なので、夏休みのうちにある程度入試が見えるくらいまで仕上げる気持ちで取り組む必要がある。特に、英数国の3科目は夏休み中に穴を無くし、一つは得意科目を作っておかないと間に合わなくなる。

夏期講習に通う

家ではダラけてしまう人は、塾の夏期講習に行こう。ふつうの進学塾であれば、だいたい夏期講習の前か、遅くとも夏期講習中くらいには3年生の内容を全部教えきる。早めに中学内容を習い切ることで、全体像がわかる。全体像がわかれば、入試向けの問題集を買って解いていけるようになる。そうすると、自分の得意・苦手分野が分かる。自分の得意・苦手分野がわかれば、得意を伸ばす、苦手を潰すといった戦略を練って、集中的に対策できるようになる。

この時期まで塾に通ってこなかった人は、中3の夏期講習から塾に入って、授業に付いていけないんじゃないかと心配になるかもしれない。これについては、しっかり塾の先生とコミュニケーションがとれる生徒であれば問題ない。塾の先生も、ついてこれない生徒がいて授業が成り立たなくなるのは一番困るので、未習分野は補習とかで対応してくれるのが普通だ(入塾する前に、補習してくれるかちゃんと確かめましょう)。ざっと一周でも聞いてしまえば、あとは授業に出ているうちにすぐにみんなと同じレベルに追いつける。

少しついていく自信がないという生徒は、やはり遅くとも中3になるくらいまでには塾に入っておくとよい。

ちなみに、塾に行かなかったからといって、絶対に志望校に合格できないかというとそんなことはない。教科書を読めば一通りのことが分かるくらいの学力があって、自分で計画を立てて勉強ができる生徒は、塾に行く必要はそんなにない。ただ、中学3年生でそこまで自律心を持つのは難しいので、やはり塾は普通の子は通った方がいいだろう。

オススメ問題集(数学)

全範囲を習い終わったこの頃にオススメの数学の問題集が以下の5冊。

 

 

下に行くほど難しくなる。どれもよくまとまっていてオススメ。書店で中身を見て気に入ったものを選んでみてほしい。

上2つは共通問題で70点、真ん中2つは共通問題で85点、一番下の塾技は、共通問題数学で満点を狙うか、グループ作成校を受ける生徒が使うレベル。

受験生の50%以上が解ける落とせない入試問題 高校入試合格BON!数学

受験生の50%以下しか解けない差がつく入試問題 でる順数学

塾技100

都トレ

都立共通問題対策では間違いなく最強の問題集。都立共通問題にそっくりなオリジナル問題が各分野につき20問近く掲載されている。これだけを何回も繰り返すだけでも満点近い点数が十分狙える。

ただ、難点があって、塾でしか買えない(個人販売・書店販売を一切行っていない)うえに、解説が全然詳しくない。なので、塾に通っていて、分からない問題をいつでも先生に聞ける環境の人にだけオススメする。あと、各単元初めの一問だけ本物の過去問なので、初めの一問は過去問演習を始めるまで解かない方がいいかもしれない。

早い人は夏休み頃から使い始めていいと思われる。もちろん冬休みになってからでも、いつ使ってもオススメの問題集。5教科とも売っているけれど、数学は特に使える。他の教科はまあまあ。

都トレ

Vもぎ・Wもぎを受ける

夏休み前か夏休み中から、VもぎかWもぎを積極的に受けよう。どちらか片方でかまわない。どちらでもほとんど違いはない。1回受けたら、同じ方を受け続けると成績変化をグラフにしてくれたりする。1回4500円かかるけど、勉強のペースメーカーとして2ヶ月に1回以上は受けることをオススメする。

Vもぎ・Wもぎが返ってきたら

成績表を見て、志望校の判定をA判定にするには、偏差値いくつが必要かを確かめる。

模擬試験の判定の見方(何判定を目指すか)は人それぞれだ。「都立に絶対に受かりたい、私立は嫌だ」という人ならS~A判定を目指す。「私立の選択肢もあるけど、できれば都立に行きたい」という人ならA~B判定を目指す。「ダメ元で受けて、もし受かったら都立に行く」という人ならC判定でもいい。

自分が目指す判定がA判定なら、A判定に必要な偏差値を見る。A判定に必要な偏差値がたとえば63だと分かったら、次は偏差値換算表を見る。すると、偏差値63に必要な3科計、5科計の点数がわかる。たとえば偏差値63に必要な3科計の点数が240点だったら、それを自分の得意・不得意に応じて、国数英に割り振る。数学が得意なら、国75数学90英語75とか。ここまでくれば、あとは「数学で90点とるには、あとどの問題が解ければいいのだろう」と考える。そうすると、具体的な戦略が見えてくる。

D~E判定だったら、勉強への取り組み方を見直すか、さもなくば志望校を変える必要がある。もちろん、D~E判定から頑張って受かる子も毎年いる(ぼくのクラスの生徒は夏休み前はD判定・E判定ばかりだった)ので、本当に受かりたくて頑張れるのであれば全然問題ない。

ケアレスミスの考え方

特に夏休み前後の頃は、Vもぎ・Wもぎが返ってきて、中身を見るとケアレスミスでいっぱい点数を落としていることが多い。そういうときに、「ケアレスミスだからおっけー」と思ってしまう子が多い。そういう子は、最後までそのミスをし続け、入試本番でもこける。全く考え方が逆なのだ。手も足も出なくて解けないのはまだいい。そういう難しい問題は、同じレベルの他の受験生も苦戦しているからだ。逆にケアレスミスは、あなただけのミスなので、直接点差になる。つまり、ケアレスミスだけは絶対にやってはいけないのだ。

二学期(9月~12月)

二学期は内申が決まるので、入試対策ばかりもしていられない。中3生にとっては、変に神経をすり減らす時期だ。内申対策をするべきか、入試対策をするべきか悩んでいる間にどんどん時間が過ぎてしまったりする。どういった勉強をするにしても、悩む時間を減らし、集中して勉強できる環境を作ることが大事だ。

二学期の内申対策

内申が1違うと、入試本番の小問1問分くらい点数が違う。微妙な差だが、この差は小さくはない。定期テスト対策をするべきか入試対策をするべきか迷ったら、「いま内申1あげるのと、入試問題で1問多く解けるようにするの、どっちが簡単だろう?」と考えてみるといい。正解はないので、自分の納得できる配分で、なるべくストレスが溜まらないように勉強するのがいい。個人的には、内申なんてめんどくさい制度は無くしてしまえばいいと思っているのだが、そんなことを言っていてもしかたない。

二学期の入試対策

この時期は数学については、基本的には夏休み後半の勉強を維持していけばOK。まだ余裕がある時期なので、塾技に載っているような、学校で習わない裏ワザ公式を新しく覚えるのもいい。

理想を言うと、英数国の3科目は夏休みのうちにある程度仕上げて、二学期は理社にも時間をあてられるといい。

過去問演習

夏休みの終わりから2学期の初め頃に一度、実際の過去問を時間を計って解いてみるといい。過去問は本を買ってもいいけれど、ネットで検索すればだいたい見つかる。塾に通っている人は、塾の先生に印刷してもらって、分からなかった問題は解説をお願いしてしまえばいいので、本を買う必要はあまりない。グループ作成校や私立高校の中には、ネットで過去問を見つけにくい学校もあるので、そういう学校を目指す場合は本の過去問を買う必要がある。

過去問を解き始める時期

過去問を解き始める時期は、中学内容を全部習い終わったときをオススメする。一度過去問を解いて敵を知ることで、その対策が一気に具体的に立てられるようになるからだ。VもぎやWもぎでも中身はほぼ一緒なのだけど、やはり本物と思って解くとまた違った感覚が得られるものだ。本格的に過去問を解き始める時期は12月頃をオススメする。12月頃からしっかりとやっていくと、入試本番までに20年分の過去問を解くことができる。

過去問演習と時間の使い方

解き始めの頃は、50分間時間を計って解く。慣れてきたら、45分とかに縮めて解くことをオススメする。実際の入試本番では焦ってしまうので、丸々50分しっかり使えるとは思わない方がいい。

あと、解き方を明確に決めておく方がいい。解く順番(数学は1~5番をそのまま並んでる順番に解くのが一番良さそう)、3分考えて分からなかったら飛ばすとか、残り3分は見直しをするとか。入試本番に、どこから解こうとか、飛ばすか飛ばさないかとか悩んでいる暇はないので、ここの戦略は普段の過去問演習でしっかりと自分なりに一番良いやり方を見つけておく必要がある。

冬休みから入試直前(12月後半~2月)

続・過去問演習(目指せ20年分)

この時期は、とにかく過去問をやりまくる。共通問題の過去問だけではすぐになくなってしまうので、別の過去問にも手を出す必要がある。たとえばVもぎ・Wもぎの過去問や、グループ作成校のうち、そこまで難しくない学校(墨田川、立川など)の平成25年度以前の過去問をやる。平成25年度以前は、グループ化前の純粋な自校作成問題なので、墨田川や立川の過去問が今よりもやや簡単にできている。共通問題の過去問と、自校作成問題の過去問をあわせて20年分くらいやればかなり力はついているはずだ。

墨田川と立川の過去問がオススメ

冬休みの時期は特に、共通問題校を受ける人でも墨田川と立川の過去問を解くことをオススメする。共通問題よりもちょっとだけむずかし目の問題をやっておくことで、それに慣れてしまおうという作戦だ。筋トレと同じで、練習の段階ではちょっとキツいと思うくらいをやっておくと成長できる。この2校の過去問をある程度まとめてやっておけば、共通問題に戻ったときに少し簡単に感じるはずだ。

それに、墨田川と立川の自校作成時代の問題は、非常によくできている。立川は特に質が高い。さらに、この2校は学校のホームページに過去問を古くまでさかのぼって載せてくれており、簡単に手に入るのも良い。本当にありがたい存在。

墨田川 立川

入試直前

入試ギリギリまで、今までと同じことを信じてやり続けること。入試前日も、過去問1年分をキッチリ解くくらいがいい。変に焦っていろいろなことを試さない。また、エネルギー充電のために前日の朝から晩まで休養しすぎると、夜になって全然疲れていなくて眠れなくて困ることもある。適度に体と脳を疲れさせて、夜ゆっくり眠れるように備えよう。

入試本番

高校受験当日に必要な持ち物

入試当日

今までやってきたことを信じよう。一年間磨き上げた自分の力、ようやくそれを試すときが来た。一回きりの晴れ舞台だ。最高のパフォーマンスを見せてやろう。

知らずに映画は語れない!世界の映画監督ランキング歴代ベスト20選をオススメ作品とともに紹介

Talk Talk | Flickr

映画好きなら誰しも、ぼんやりとでも自分の中に好きな監督ランキングを持っていると思う。今回は、大学時代ゲオの近くに住んで1日3~5本名作映画を見続けたぼくが選ぶ、世界の映画監督ランキング歴代ベスト20を順に発表していく。

なるべく各監督につき、まず観るべき1作とともに紹介したので参考になれば幸いだ。

20位 クリストファー・ノーラン

Christopher nolan

現在進行形でクールな大作を連発している、今後のハリウッドを担っていく監督。練りに練った脚本が特徴。彼の映画は外れがない。

「メメント」は記憶が10分しか持たない男が主人公で、時系列を逆にまわしていくことで事件の真相に迫るという斬新な設定の作品。なるべく、オチなどを事前に見てしまわないよう注意して観ることをオススメする。

代表作「メメント」「ダークナイト」「インセプション」

19位 ウディ・アレン

ギャグライターであり、コメディアンだった出自から、くすっと笑えて心温まる映画を作る。また、監督映画に自分で主演することが多い。

「アニー・ホール」は、日常を切り取ったような映画でありながら、長回し、空想シーン、登場人物がカメラに向かって話しかけるといった技術的な挑戦も盛り込んだ意欲作。

代表作「アニー・ホール」「カイロの紫のバラ」「ミッドナイト・イン・パリ」

コレクション

18位 コーエン兄弟

Coen brothers Cannes 2015 2 (CROPPED)

実の兄弟二人で一緒に映画を作ることが多いコーエン兄弟。一級のスリル・サスペンスと、なぜか心温まるシュールな笑いを織り交ぜた作風で、どちらかというと批評家受けのいい監督(たち)。

「ファーゴ」は、間抜けな二人の誘拐偽装犯があれよあれよという間に大変な末路へと向かっていくサスペンス。

「ビッグ・リボウスキ」は、公開当時はそれほど興行収入も評判もふるわなかったが、DVDで徐々にヒットしていった作品。夜中にお酒を飲みながら観たい映画。

代表作「ファーゴ」「ビッグ・リボウスキ」「ノーカントリー」

17位 ブライアン・デ・パルマ

Brian De Palma (Guadalajara 2008) 5

過剰な暴力描写と独特の映像表現で、熱心な信者も多い監督。観る人を選ぶ。

「アンタッチャブル」は、ロバート・デ・ニーロ、ショーン・コネリー、ケヴィン・コスナーといった大物俳優を適所に起用したアクション映画。深い深いデ・パルマ世界の入り口として、まずは一般受けもいいこれがオススメ。

代表作「アンタッチャブル」「ミッション:インポッシブル」「スカーフェイス」

コレクション

16位 リドリー・スコット

圧倒的な映像描写、物語力、キャスティング等々、どれをとっても素晴らしい監督。

「テルマ&ルイーズ」は、日々の暮らしに不満の溜まった親友同士の女性二人が車で旅に出る話。中盤のある事件から先がとにかく目が離せない面白い展開に。ユーモアあり、スリルありの傑作になっている。

代表作「エイリアン」「ブレードランナー」「テルマ&ルイーズ」

15位 リュック・ベッソン

Luc Besson Cannes 2014

ハードボイルドなアクション映画が多い監督。ベタだけどうまい脚本を書く。

「レオン」はとにかくストーリーが良いのと、まだ幼かった頃のナタリー・ポートマンがハードボイルドをやっていて、そのギャップがクソかわいい。

代表作「レオン」「トランスポーター」「96時間(脚本)」

コレクション

14位 ティム・バートン

Tim Burton 01 cut

変な映画を本気で作る最高の監督。史上最低の映画監督と評されるエド・ウッドの大ファンというのもうなずける。

個人的に好きな映画「マーズ・アタック!」は、見た目がキモすぎるけどどこか可愛い火星人に人類がやられそうになる話。先に言っとくけど、面白いとは言ってない。ただ、なんか好き。

代表作「バットマン」「マーズ・アタック!」「チャーリーとチョコレート工場」

13位 ロバート・ゼメキス

Robert Zemeckis | Flickr

独特の物語と映像でコアなファンの多い監督。軽い気持ちで楽しめる映画が多い。

ゼメキス作品の一作目はやはり「フォレスト・ガンプ」がいい。うすのろという言葉の似合ういじめられっ子の少年が、大人になる過程で、活躍したり、女性と付き合ったりフラれたりする人生譚。

代表作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ/一期一会」「ザ・ウォーク」

12位 オーソン・ウェルズ

デビュー作「市民ケーン」がすごすぎた大天才。批評家による評価で「史上最高の映画」との呼び声も高い。しかし、その後は自身も認めるほどパッとしなかった。

誰にでもオススメというわけにはいかないが、映画好きを自称するなら当然見ておかなければいけない一作。

代表作「市民ケーン」

11位 デヴィッド・フィンチャー

David Fincher (2012) 3

文学的で、破滅的で、暗く、救いようのない雰囲気が漂う映画作りが特徴。ストーリーがバチっと決まる作品が好きな人には特にオススメの監督。

「セブン」はブラッド・ピットとモーガン・フリーマンが相性抜群の刑事コンビで最高にハマリ役だった。圧巻のラストに向けて収束させていく物語は、純粋サスペンス界で一、二を争う出来。

代表作「セブン」「ファイト・クラブ」「ベンジャミン・バトンの数奇な人生」

10位 ラース・フォン・トリアー

Lars Von Trier Cannes 2011

宗教心や善悪などのテーマで鬱々とした映画を描くことが多い監督。彼自身鬱病持ちで、精神科にかかっていた経験もあるらしい。

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」はマツコ・デラックスもラジオで好きな映画としてお薦めしていた。鬱々としていながら、キャラクターが魅力的なためにギリギリ救いがある作品に仕上がっている。

代表作「奇跡の海」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ドッグヴィル」

初期作品集

9位 スティーブン・スピルバーグ

説明不要の、(商業的に)最も成功した映画監督。映画監督の代名詞と言える。世界最高のヒットメーカー。ストーリー展開が分かりやすく、家族で楽しめて後味もスッキリの爽やか映画が多い。

代表作「ジョーズ」「E.T.」「シンドラーのリスト」「ジュラシック・パーク」「マイノリティ・リポート」

コレクション

8位 マーティン・スコセッシ

Martin Scorsese 03

腐敗した社会の中で戸惑いながらも、自分なりに生きる人を描く映画が多い。以下3作はいずれもその形式。

傑作「タクシードライバー」は、ベトナム戦争から帰ってきたニューヨークの青年が、矛盾の多い社会の中で自分の道を生きる様を描いた映画。批評家の評価が高く、歴代映画トップ5入りすることもたびたび。

最近は「シャッターアイランド」など残念映画を量産しているのが残念。それがなければもう少し上位に入れたかった。

代表作「タクシードライバー」「グッドフェローズ」「レイジング・ブル」

7位 ジェームズ・キャメロン

Avatar Panel | Flickr

映画史に残るとてつもないヒット作品を一人で複数生み出した巨人。映画を撮るのが「うまい」という印象。「完璧」という言葉が似合う。

「ターミネーター2」はただの娯楽作品ではない。大人になってからもう一度見てみれば、映像、セリフ、随所に彼の映画哲学が見て取れるはずだ。

代表作「タイタニック」「ターミネーター2」「アバター」

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6位 クエンティン・タランティーノ

Quentin Tarantino | Flickr

作りこまれた脚本と、かっこいい暴力描写が特徴。彼自身映画監督になっても、無類の映画ファンとして知られる。オシャレな映画を撮る。

「パルプ・フィクション」が傑作として有名だが、過去の名作へのオマージュ等があって映画好きでないと堪能できない面もある。タランティーノ作品一作目には「レザボア・ドッグズ」をオススメしたい。

代表作「レザボア・ドッグズ」「パルプ・フィクション」「キル・ビル」「トゥルー・ロマンス(脚本)」

5位 デヴィッド・リンチ

David Lynch | Flickr

カルト映画の帝王。およそ一般人には理解し難い映像センスを持ち合わせている。

一般受けのする、素晴らしく綺麗で面白い映画だってきっと撮れるに違いないのだけれど、それでも奇妙奇天烈な映画を撮り続ける愛すべき監督。あふれだす才能と感性をそのまま形にし続ける存在。

処女作「イレイザーヘッド」で彼の濃厚な世界を味わってみてほしい。

代表作「イレイザーヘッド」「エレファント・マン」「ツイン・ピークス」

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4位 フランシス・フォード・コッポラ

ガツンと重厚な映画を撮る監督。映像と音楽の組み合わせも美しい。1970年台の一連の作品群は絶大な評価を得て黄金期を築いた。特に「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」は、映画監督や批評家によるランキングで上位にランクインすることも多い名作。

実は俳優ニコラス・ケイジの叔父でもある。

代表作「ゴッドファーザー」「カンバセーション…盗聴…」「地獄の黙示録」

3位 小津安二郎

画面の美しさ、構図にこだわって数々の美しい映画を作り上げた。その中で、一般庶民が日々の暮らしの中で感じる、微妙な侘びしさや、安心感といった高次の感情を表現した。映画の文法(「二人の顔をこの角度で交互に取ると、対話していることを意味する」など)というものに対しては、意味のあるものについてのみ従い、そうでないものについては自分の感性に従った。

「東京物語」が海外の批評家による歴代ベスト映画ランキングの常連であるなど、海外で非常に高く評価される監督だが、「ヘーイ!オーマイガー!」な欧米人に小津作品の微妙な心情描写がどのように伝わっているのかはちょっと疑問。

代表作「東京物語」 「麦秋」「晩春」

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2位 ジャン・リュック・ゴダール

映画文法を壊し、常に他の映画監督にインスピレーションを与え続ける。多作の現役監督。ヌーヴェル・ヴァーグの旗手とされる。

彼の映画は芸術そのもので、決まった鑑賞法はなく、解釈は観るものに委ねられる。そこにあるのは、事物の本質に迫る描写だ。一作目としては「気狂いピエロ」を推薦する。

代表作「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」「男と女のいる舗道」

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1位 スタンリー・キューブリック

比肩する者がいない天才。ただただ対象となるテーマを美しく描き出す監督。

映画監督の前はニューヨークで写真家をしていたというのが納得の画作りで、映画のどの場面を切り取っても美しい写真になる。手持ち撮影がその辺のプロカメラマンより上手だとされ、カメラマンに対する要求も非常に厳しい。

完璧主義者として知られ、全てを自分でコントロールしようとした。一つのカットを50回も60回も演じさせたり、「2001年宇宙の旅」のモノリスを指紋、ホコリが一切ない状態に保たせたりなどなど。

キューブリック一作目には「時計じかけのオレンジ」を推薦する。

代表作「時計じかけのオレンジ」「2001年宇宙の旅」「シャイニング」

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