知らずに映画は語れない!世界の映画監督ランキング歴代ベスト20選をオススメ作品とともに紹介

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映画好きなら誰しも、ぼんやりとでも自分の中に好きな監督ランキングを持っていると思う。今回は、大学時代ゲオの近くに住んで1日3~5本名作映画を見続けたぼくが選ぶ、世界の映画監督ランキング歴代ベスト20を順に発表していく。

なるべく各監督につき、まず観るべき1作とともに紹介したので参考になれば幸いだ。

20位 クリストファー・ノーラン

Christopher nolan

現在進行形でクールな大作を連発している、今後のハリウッドを担っていく監督。練りに練った脚本が特徴。彼の映画は外れがない。

メメント」は記憶が10分しか持たない男が主人公で、時系列を逆にまわしていくことで事件の真相に迫るという斬新な設定の作品。なるべく、オチなどを事前に見てしまわないよう注意して観ることをオススメする。

代表作「メメント」「ダークナイト」「インセプション

19位 ウディ・アレン

ギャグライターであり、コメディアンだった出自から、くすっと笑えて心温まる映画を作る。また、監督映画に自分で主演することが多い。

アニー・ホール」は、日常を切り取ったような映画でありながら、長回し、空想シーン、登場人物がカメラに向かって話しかけるといった技術的な挑戦も盛り込んだ意欲作。

代表作「アニー・ホール」「カイロの紫のバラ」「ミッドナイト・イン・パリ

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18位 コーエン兄弟

Coen brothers Cannes 2015 2 (CROPPED)

実の兄弟二人で一緒に映画を作ることが多いコーエン兄弟。一級のスリル・サスペンスと、なぜか心温まるシュールな笑いを織り交ぜた作風で、どちらかというと批評家受けのいい監督(たち)。

ファーゴ」は、間抜けな二人の誘拐偽装犯があれよあれよという間に大変な末路へと向かっていくサスペンス。

ビッグ・リボウスキ」は、公開当時はそれほど興行収入も評判もふるわなかったが、DVDで徐々にヒットしていった作品。夜中にお酒を飲みながら観たい映画。

代表作「ファーゴ」「ビッグ・リボウスキ」「ノーカントリー

17位 ブライアン・デ・パルマ

Brian De Palma (Guadalajara 2008) 5

過剰な暴力描写と独特の映像表現で、熱心な信者も多い監督。観る人を選ぶ。

アンタッチャブル」は、ロバート・デ・ニーロ、ショーン・コネリー、ケヴィン・コスナーといった大物俳優を適所に起用したアクション映画。深い深いデ・パルマ世界の入り口として、まずは一般受けもいいこれがオススメ。

代表作「アンタッチャブル」「ミッション:インポッシブル」「スカーフェイス

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16位 リドリー・スコット

圧倒的な映像描写、物語力、キャスティング等々、どれをとっても素晴らしい監督。

テルマ&ルイーズ」は、日々の暮らしに不満の溜まった親友同士の女性二人が車で旅に出る話。中盤のある事件から先がとにかく目が離せない面白い展開に。ユーモアあり、スリルありの傑作になっている。

代表作「エイリアン」「ブレードランナー」「テルマ&ルイーズ

15位 リュック・ベッソン

Luc Besson Cannes 2014

ハードボイルドなアクション映画が多い監督。ベタだけどうまい脚本を書く。

レオン」はとにかくストーリーが良いのと、まだ幼かった頃のナタリー・ポートマンがハードボイルドをやっていて、そのギャップがクソかわいい。

代表作「レオン」「トランスポーター」「96時間(脚本)」

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14位 ティム・バートン

Tim Burton 01 cut

変な映画を本気で作る最高の監督。史上最低の映画監督と評されるエド・ウッドの大ファンというのもうなずける。

個人的に好きな映画「マーズ・アタック!」は、見た目がキモすぎるけどどこか可愛い火星人に人類がやられそうになる話。先に言っとくけど、面白いとは言ってない。ただ、なんか好き。

代表作「バットマン」「マーズ・アタック!」「チャーリーとチョコレート工場

13位 ロバート・ゼメキス

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独特の物語と映像でコアなファンの多い監督。軽い気持ちで楽しめる映画が多い。

ゼメキス作品の一作目はやはり「フォレスト・ガンプ」がいい。うすのろという言葉の似合ういじめられっ子の少年が、大人になる過程で、活躍したり、女性と付き合ったりフラれたりする人生譚。

代表作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ/一期一会」「ザ・ウォーク

12位 オーソン・ウェルズ

デビュー作「市民ケーン」がすごすぎた大天才。批評家による評価で「史上最高の映画」との呼び声も高い。しかし、その後は自身も認めるほどパッとしなかった。

誰にでもオススメというわけにはいかないが、映画好きを自称するなら当然見ておかなければいけない一作。

代表作「市民ケーン

11位 デヴィッド・フィンチャー

David Fincher (2012) 3

文学的で、破滅的で、暗く、救いようのない雰囲気が漂う映画作りが特徴。ストーリーがバチっと決まる作品が好きな人には特にオススメの監督。

セブン」はブラッド・ピットとモーガン・フリーマンが相性抜群の刑事コンビで最高にハマリ役だった。圧巻のラストに向けて収束させていく物語は、純粋サスペンス界で一、二を争う出来。

代表作「セブン」「ファイト・クラブ」「ベンジャミン・バトンの数奇な人生

10位 ラース・フォン・トリアー

Lars Von Trier Cannes 2011

宗教心や善悪などのテーマで鬱々とした映画を描くことが多い監督。彼自身鬱病持ちで、精神科にかかっていた経験もあるらしい。

ダンサー・イン・ザ・ダーク」はマツコ・デラックスもラジオで好きな映画としてお薦めしていた。鬱々としていながら、キャラクターが魅力的なためにギリギリ救いがある作品に仕上がっている。

代表作「奇跡の海」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ドッグヴィル

初期作品集

9位 スティーブン・スピルバーグ

説明不要の、(商業的に)最も成功した映画監督。映画監督の代名詞と言える。世界最高のヒットメーカー。ストーリー展開が分かりやすく、家族で楽しめて後味もスッキリの爽やか映画が多い。

代表作「ジョーズ」「E.T.」「シンドラーのリスト」「ジュラシック・パーク」「マイノリティ・リポート

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8位 マーティン・スコセッシ

Martin Scorsese 03

腐敗した社会の中で戸惑いながらも、自分なりに生きる人を描く映画が多い。以下3作はいずれもその形式。

傑作「タクシードライバー」は、ベトナム戦争から帰ってきたニューヨークの青年が、矛盾の多い社会の中で自分の道を生きる様を描いた映画。批評家の評価が高く、歴代映画トップ5入りすることもたびたび。

最近は「シャッターアイランド」など残念映画を量産しているのが残念。それがなければもう少し上位に入れたかった。

代表作「タクシードライバー」「グッドフェローズ」「レイジング・ブル

7位 ジェームズ・キャメロン

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映画史に残るとてつもないヒット作品を一人で複数生み出した巨人。映画を撮るのが「うまい」という印象。「完璧」という言葉が似合う。

「ターミネーター2」はただの娯楽作品ではない。大人になってからもう一度見てみれば、映像、セリフ、随所に彼の映画哲学が見て取れるはずだ。

代表作「タイタニック」「ターミネーター2」「アバター

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6位 クエンティン・タランティーノ

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作りこまれた脚本と、かっこいい暴力描写が特徴。彼自身映画監督になっても、無類の映画ファンとして知られる。オシャレな映画を撮る。

パルプ・フィクション」が傑作として有名だが、過去の名作へのオマージュ等があって映画好きでないと堪能できない面もある。タランティーノ作品一作目には「レザボア・ドッグズ」をオススメしたい。

代表作「レザボア・ドッグズ」「パルプ・フィクション」「キル・ビル」「トゥルー・ロマンス(脚本)」

5位 デヴィッド・リンチ

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カルト映画の帝王。およそ一般人には理解し難い映像センスを持ち合わせている。

一般受けのする、素晴らしく綺麗で面白い映画だってきっと撮れるに違いないのだけれど、それでも奇妙奇天烈な映画を撮り続ける愛すべき監督。あふれだす才能と感性をそのまま形にし続ける存在。

処女作「イレイザーヘッド」で彼の濃厚な世界を味わってみてほしい。

代表作「イレイザーヘッド」「エレファント・マン」「ツイン・ピークス

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4位 フランシス・フォード・コッポラ

ガツンと重厚な映画を撮る監督。映像と音楽の組み合わせも美しい。1970年台の一連の作品群は絶大な評価を得て黄金期を築いた。特に「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」は、映画監督や批評家によるランキングで上位にランクインすることも多い名作。

実は俳優ニコラス・ケイジの叔父でもある。

代表作「ゴッドファーザー」「カンバセーション…盗聴…」「地獄の黙示録

3位 小津安二郎

画面の美しさ、構図にこだわって数々の美しい映画を作り上げた。その中で、一般庶民が日々の暮らしの中で感じる、微妙な侘びしさや、安心感といった高次の感情を表現した。映画の文法(「二人の顔をこの角度で交互に取ると、対話していることを意味する」など)というものに対しては、意味のあるものについてのみ従い、そうでないものについては自分の感性に従った。

東京物語」が海外の批評家による歴代ベスト映画ランキングの常連であるなど、海外で非常に高く評価される監督だが、「ヘーイ!オーマイガー!」な欧米人に小津作品の微妙な心情描写がどのように伝わっているのかはちょっと疑問。

代表作「東京物語」 「麦秋」「晩春

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2位 ジャン・リュック・ゴダール

映画文法を壊し、常に他の映画監督にインスピレーションを与え続ける。多作の現役監督。ヌーヴェル・ヴァーグの旗手とされる。

彼の映画は芸術そのもので、決まった鑑賞法はなく、解釈は観るものに委ねられる。そこにあるのは、事物の本質に迫る描写だ。一作目としては「気狂いピエロ」を推薦する。

代表作「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」「男と女のいる舗道

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1位 スタンリー・キューブリック

比肩する者がいない天才。ただただ対象となるテーマを美しく描き出す監督。

映画監督の前はニューヨークで写真家をしていたというのが納得の画作りで、映画のどの場面を切り取っても美しい写真になる。手持ち撮影がその辺のプロカメラマンより上手だとされ、カメラマンに対する要求も非常に厳しい。

完璧主義者として知られ、全てを自分でコントロールしようとした。一つのカットを50回も60回も演じさせたり、「2001年宇宙の旅」のモノリスを指紋、ホコリが一切ない状態に保たせたりなどなど。

キューブリック一作目には「時計じかけのオレンジ」を推薦する。

代表作「時計じかけのオレンジ」「2001年宇宙の旅」「シャイニング

コレクション

 

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