超厳選!Googleフォントおすすめ40選を用途別に紹介【導入方法解説付き】

ユーザの閲覧環境にかかわらず同じ見た目で表示してくれて、しかも超絶カッコイイとあって、爆発的な勢いでウェブ界を席巻しつつあるGoogleフォント。

今回の記事では、そのGoogleフォントの中でも特におすすめの40フォントを雰囲気・用途別に分類し、紹介していく。

 

紹介の前に

フォント選びの基準とコツ

変わったフォントや特徴的なフォントが良いフォントなのではない。理想的なフォントというのは、悪目立ちせず、印象にも残らないのだけど、よくよく見てみるとその制作物の雰囲気にバッチリと合っているもの。奇抜なファッションよりもさりげなく似合う服が好感度を上げてくれるのと同じことだ。

本当にかっこいいものは、さりげない。ユニークなフォントを選ぶときには、本当にそれでないといけないのかをよく考えないといけない。商業デザインでは当たり前のことだが、素人はつい忘れがちになってしまうので注意したい。

ロゴ用と文章用の区別

本記事では、フォントをロゴ用と文章用に区別している。この基準は可読性だ。フォントがいくらかっこよくても、長文になったときに読みづらければ文章で使うのには向かない。そのため、可読性の低いフォントはロゴ用とした。ロゴ用はなるべくロゴやタイトルのみに使うことをおすすめする。

逆に、文章用としたフォントをロゴやタイトルに使う分には全然問題ない。

Googleフォントは重い?

Webフォントは使い過ぎるとページの表示が遅くなると言われる。確かに、10個も20個も導入すれば重くなりうるが、2~3個の英文用フォントを導入する程度であればほとんど影響はない。選んだフォントがどれくらい重いかは、フォントを選び終わった段階で確認することができる。

右側のスピードメーターのような画像が、フォントの重さを表している。ご覧のとおり、2個選んでも緑色の安全圏におさまっている。

※Noto Sans JapaneseやNoto Sans CJKといった、漢字・ひらがな・カタカナを含むフォントは非常に重いので、現時点では導入はお勧めしていない。

万能フォント

優れたフォントとは、シンプルさと読みやすさを極め、特徴を排したものだ。そうした何にでも使える万能フォントが以下の7つ。まずはこの中から選ぶことをオススメする。

Noto Sans

定番のサンセリフ体。シンプルで読みやすい。Google Fonts Noto Sans

Noto Serif

セリフ体なので、長文や印刷物用におすすめ。Google Fonts Noto Serif

Open Sans

F Lab.でも採用しているオススメのシンプルフォント。Google Fonts Open Sans

Bitter

読みやすく説得力があり、長文におすすめ。Google Fonts Bitter

Libre Baskerville

ちょっとだけエレガント寄りのシンプルフォント。Google Fonts Libre Baskerville

Crimson Text

読みやすいのに心にグッとくる。Google Fonts Crimson Text

Signika

親しみやすく、それでいてしっかりしている。Google Fonts Signika

技術系

少し特徴のあるフォントが向いている。

ロゴ用

Candal

親しみやすさを印象づけるために。Google Fonts Candal

Abel

シックに気取るなら。Google Fonts Abel

Titillium Web

レトロゲームのような一周回ったオシャレさ。Google Fonts Titillium Web

Play

レトロゲーム感その2。Google Fonts Play

Muli

丸みのあるフォント。Google Fonts Muli

Passion One

ちょうどいい主張の強さ。Google Fonts Passion One

Exo

あえてぎこちなさを出す。Google Fonts Exo

文章用

Slabo

読みやすく、長文におすすめ。Google Fonts Slabo

Dosis

遊びのあるクールさ。Google Fonts Dosis

Inconsolata

ちょっとプログラミングコードっぽいフォント。Google Fonts Inconsolata

美容・ファッション系

細めの字体のエレガントなフォントが向いている。

ロゴ用

Poiret One

華奢、女性らしさ、高級感の演出に。Google Fonts Poiret One

Josefin Sans

シックな女性っぽく。Google Fonts Josefin Sans

Cinzel

大文字しか無い、ロゴ専用文字。大文字で書いた文字はよく見ると微妙に大きく表示されている。Google Fonts Cinzel

Dancing Sctipt

流れるような美しさ。Google Fonts Dancing Sctipt

文章用

Lora

読みやすくかつエレガント。Google Fonts Lora

Playfair Display

読みやすさとかっこよさの両立。Google Fonts Playfair Display

Slabo

読みやすく、長文におすすめ。Google Fonts Slabo

PT Sans Narrow

ちょっとした短文を入れたりするのにかっこいいフォント。Google Fonts PT Sans Narrow

飲食・料理系

気持ちが自然と上がるような、ポップなフォントが向いている。

ロゴ用

Montserrat

丸みがあって、字がすでにおいしそう。Montserrat

Yanone Kaffeesatz

違うタイプだけど、こちらもなんだかおいしそう。Yanone Kaffeesatz

Lobster

ポップかつカッコイイ。Lobster

Pacifico

アメリカンを追求するなら。Pacifico

文章用

PT Sans

可読性重視。ややポップ寄り。Google Fonts PT Sans

Dosis

あたたかみのあるクールさ。Google Fonts Dosis

Fjalla One

存在感があるので、ビシッと決める短文に。Google Fonts Fjalla One

スポーツ系

力強さのあるシンプルなフォントが向いている。

ロゴ用

Oswald

力強いのに落ち着きのあるフォント。Google Fonts Oswald

Patua One

力強さと信頼を印象づける。Google Fonts Patua One

Abel

オシャレにいくなら。Google Fonts Abel

学問系

シンプルで読みやすいフォントが向いている。万能系の定番フォントから選べば間違いない。

ロゴ用

Fjalla One

説得力があるフォント。Google Fonts Fjalla One

Alegreya Sans

小さめの白抜き文字に使うイメージ。Google Fonts Alegreya Sans

文章用

Hind

シンプルかつスタイリッシュ。Google Fonts Hind

Bitter

読みやすく説得力があり、長文におすすめ。Google Fonts Bitter

生活系

頑張りすぎず、抜けがあって可愛らしいフォントが向いている。

ロゴ用

Nunito

丸くて若々しい。Google Fonts Nunito

Bangers

衝撃的!な感じ。大文字しかないのでロゴか短文に。Google Fonts Bangers

Ubuntu Condensed

いい意味で肩の力が抜けたフォント。Google Fonts Ubuntu Condensed

Ubuntu

こちらも肩の力が抜けていて、可愛げがある。Google Fonts Ubuntu

Raleway

気取らないオシャレ。Google Fonts Raleway

Muli

丸みがありながら、スッキリシンプルに整っている。Google Fonts Raleway

Chewy

かなり特徴的なので、イメージがピッタリなときだけ。Google Fonts Chewy

文章用

Noto Serif

可読性最重視。長文におすすめ。Google Fonts Noto Serif

Googleフォントの導入方法解説

ロゴ用としてCandalを、文章用としてNoto Sansを選ぶという例で解説する。

導入までのざっくりとした流れ:

  1. Googleフォントにアクセスする。
  2. Googleフォントのページで、使いたいフォントをコレクションに追加する。
  3. 選んだフォントの詳細情報を指定する。
  4. 自分のWebページの<head>タグの直下にコードをコピペし、「このGoogleフォントを使います!」と宣言する。
  5. Webページのcssにコードをコピペし、Googleフォントを実装する。

これだけ。クリックとコピペだけでいける。

Googleフォントにアクセス

Google Fontsこちらから。

使用したいフォントをコレクションに追加する

今回の例ではCandalが使いたいので、”Candal”と左上のボックスに入力した。使いたいフォント名を入力してください。

Candalが表示されていることを確認し、Add to Collectionをポチッと押すことでコレクションに追加する。同じように、使用したいフォント全てについて、「検索→コレクションに追加」の作業を行う。

使用したい全てのフォントをコレクションに追加したら、Useをクリックする。

選んだフォントの詳細情報を指定

1. Choose the styles you want.では、「イタリックとかボールドとかあるけどどれがいい?」と聞かれている。ここは特になにもせず、初めから選ばれているNormal 400だけでいい。また、ここで右のスピードメーターみたいなものを見ることで、選んだフォントファイルの重さが確認できる。

2. Choose the character sets you want.では、「ドイツ語用の変な文字とか使う?使うんだったらチェックしといて」と言われている。ここもスルーでOK。

WebページにGoogleフォントを導入

3. Add this code to your website.の下のボックスに自動的に表示されているコードを、自分のWebサイトの<head>タグの直下にコピペする。

はてなブログの場合は、「ダッシュボード>設定>詳細設定>検索エンジン最適化」と進み、「headに要素を追加」のボックスにこのコードをコピペする。

CSSファイルにコピペし、Googleフォントを実装!

ここまでくれば、あとは自分のWebページのcssファイルに、適切な形でコードをコピペしていくことで実装できる。

はてなブログの場合、デザインcss(ダッシュボード>デザイン>カスタマイズ>デザインcss)に以下のコードをコピペすればOK。もちろん、CandalやNoto Sansの部分を自分が使用するGoogleフォントの名前に変更してください。

タイトルのフォントをCandalに変更する場合:

#title a{
font-family: 'Candal', sans-serif;
}

本文のフォントをNoto Sansに変更する場合:

body {
font-family: 'Noto Sans', "Helvetica Neue", Helvetica, "Avenir Next", "游ゴシック体", '游ゴシック', YuGothic, 'Yu Gothic', 'ヒラギノ角ゴ ProN W3', 'Hiragino Kaku Gothic ProN', 'ヒラギノ角ゴ Pro W3', 'Hiragino Kaku Gothic Pro', "メイリオ", Meiryo, sans-serif;
}

フォント指定がNoto Sansの他にもずらずらと並んでいるのは、何らかの理由でNoto Sansを表示できない環境のユーザのための保険。Noto Sansが表示できなければHelvetica Neueを表示、それも無理なら…と続いていくようになっている。

また、このコードでは日本語フォントのトップが游ゴシック体になっている。この場合日本語表示の再優先フォントが游ゴシック体になる。游ゴシックが好きでない人は、メイリオを游ゴシックの前に持ってきてください。

【コピペ用】和風デザインに。和色同系色グラデーションのカラーコード19種232色まとめ

colores | Flickr

Webサイトでもブログでも、プレゼン資料でもチラシでも名刺でも、色付きの何かをオシャレに作ろうとしたら「同系色にまとめよ」という鉄則がある。「色は使いすぎるな」というやつだ。

同系色グラデーションフェチなぼくが今まで調べまくってきた経験からすると、同系色の見つけ方で一番早いのは、日本の伝統色 和色大辞典で良い感じの色を見つけ、0to255で”PICK A COLOR”にコピペしてグラデーションを取得すること。でもこの作業を何度もやるくらいなら、一気にまとめてしまった方が後々まで便利だと気付いた。

そこで本記事ではクリエイティブな作業の助けとして、よく使う同系色グラデーションのカラーコードをコピペできる形でひたすら羅列していく。基本的に和色から選んでいるので、日本人が眺めて落ち着く色も多くなっている。それではいきます。

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コピペで始めるはてなブログテーマDUDEのカスタマイズ集!フォント・色から自分らしく

人気ブログLITERALLYの著者CatNoseさんが2016年1月17日に発表した、最強のはてなブログテーマDUDE。

このテーマを使えば、初めからオシャレなブログができてしまうということで異常なほどの人気を誇る。どれほどの人気かというと、テーマ発表後3ヶ月に満たない2016年4月14日現在で、インストール数3187。はてなブログの人気テーマランキングで堂々の2位につけている。

何を隠そう、このブログももちろんDUDEを使用している(※2018年現在、当ブログははてなブログからWordpressに移行してしまっており、DUDEを使用していません。しかし、下記説明は問題なくご参照いただけるものと思います)。DUDEを選んでからもうすぐ一ヶ月になるが、スマホ表示まで含めて一通り満足のいくカスタマイズができた。本記事ではこの経験をもとに、はてなブログテーマDUDEに特化したカスタマイズ解説をしていく。読み進めていくうちにcssの基本が分かるくらい丁寧に説明したつもりなので、全く知識のない人もぜひ挑戦してみてほしい。

DUDEに特化といっても、はてなブログであればcssのクラスやidの指定は基本的に同じなので、そのままコピペでこの記事のコードを使えるものも多い。

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圧倒的学習効率を実現!東大に現役合格したナマケモノが勉強のコツを語る

努力や継続がとにかく苦手なぼくだけど、中高6年間塾に通わずに独学で東大に現役合格した。そしてその秘訣は、常に学習効率を意識し、勉強という行為自体について考えていたからだと思っている。今回の記事では、生粋のナマケモノが東大に現役合格した勉強のコツ=勉強という行為そのものに対する捉え方を紹介する。

「理解」について

「分かった」「理解した」というのは、幅の広い言葉だ。ぼんやりと概要をつかんだだけでも、人は「分かった」という。しかし、この「分かった」は危険だ。分かったと思ったのに、いざ問題を解こうとすると、全然解けないということがよくあるのだ。「分かった」「理解した」には、理解度のレベルがあるということについて、意識的に考えてみる必要がある。自分の「分かった」は、実際に問題を解くときに「使える」レベルなのか?

説明できるか?

あなたがこれから先「分かった」と思ったとき、理解したことを、人に説明できるかどうかを考えてみてほしい。人に物事を説明できるということは、高度に理解できているということだ。もしその物事を自分の言葉で説明できた場合には、対象に対する理解だけでなく、イメージまでしっかりとできているということだ。

理解したことを自分の言葉で人に説明できるのなら、その知識を使って問題を解くこともできる。

「記憶」について

Brain | Flickr

やみくもに記憶してはならない。あなたの脳は、限られた資源だ。

数学が得意な人ほど、公式を覚えていないものだ。彼らにその理由を聞けば、「他の式から導出できるから」という答えが返ってくる。

また、アインシュタインの名言に、

調べられるものを、いちいち覚える必要などない。

というものがある。アインシュタインの「覚えなさ」は有名で、自宅の電話番号を一生覚えなかったとか、自分が発見した光の速度を覚えていなかったという逸話がある。アインシュタインは、調べれば分かることを覚えないようにすることで、脳という資源を温存していたのだ。

また、優れた聴覚を持つ盲目の人や、通常の知能は弱いが特定の分野に異常な才能を発揮するサヴァンと呼ばれる人々がいる。こうした人たちは、脳という限られた資源を一般の人より集中的に一箇所に注ぎ込んだため、特別な能力を得るようになったと考えられる。

記憶の節約

ここで挙げたのは特別な例であり、マネをする必要はない。ただ、この例から分かることがある。脳という資源は、節約することでその分を別の場所に注ぎ込むことができるということだ。だから、記憶という資源はできる限り節約しなければならない。

  • 考えれば分かることはなるべく覚えないようにする。
  • 10個の事象の裏に潜む一つのルールを見つけ出す。
  • 複雑な事象を学ぶ際は、その要点だけを覚えるようにする。

こうした心がけで、記憶は節約できる。

繰り返し言うが、やみくもに記憶してはならない。

「書く」ことについて

書くという行為は、時間がかかりすぎる。あなたの時間は、限られている。単なる暗記の手段として、「書く」ことを使いすぎないこと。

暗記は口と目でする

暗記をするとき、書くという行為に頼ってはいけない。英単語を覚えるのでも、社会の記述答案を覚えるのでも同じだ。暗記は口と目でするものだ。

理由は一つ。書くという行為は、時間がかかりすぎるからだ。

書かないでも覚えられるよう、訓練すること。口と目でする暗記は、集中力を要する。その分、時間を大幅に節約できる。

ペンは動いている。脳は動いているか?

暗記をするのに、「書く」という行為はいらない。

同じように、理解するのにも「書く」という行為はいらない。理解というのは、目と頭と口でするものだ。

授業中の板書は、理解を伴わないことが多い。これほど無駄な動作はない。あとで見返すため?あとで見返したいなら、同じことが教科書にも書いてある。理解せずに、頭を動かさずに書く板書は無意味だ。

授業の受け方

授業という時間は、目と頭で理解してこそ意味がある。授業が終わったら、理解した内容を口にする(=説明する)ことで、自分の理解度を確かめる。板書は、教科書に書いていないことだけをメモするといい。無駄なことが書いてあるノートは、見返すのにも無駄な時間がかかってしまう。

ヘタな教師ほど板書をキッチリととらせたがる。そうすることで授業した「っぽさ」が出るからだ。本当に優れた教師は、決して板書を強要しない。

「書く」は、思考整理のため

書くことは、理解するときにも暗記するときにも不必要だと述べた。では、書くという行為は勉強においては全く不要なのか?そうではない。書くことが有効なのは、思考を整理したいときだ。

理解や暗記が済んだ段階において、あなたの頭の中は多数のヒモが絡まりあったような状態にある。頭の中に全てのアイデアがあるのだけど、まだそれらの関係性が整理できていない状態だ。このようなとき、書くことによって、絡まりあったヒモを解きほぐし、一本の道筋を目の前に組み立てることができる。

学習のプロセスについて

学習には、「理解」「暗記」「整理」というプロセスがある。

あなたは「頭」「目」「口」「ペン」という道具をもっている。

学習のプロセスをどの順番に持ってきて、それぞれのプロセスでどの道具を使うのか?ぼくにはぼくのやり方がある。あなたは、あなたが考え、あなたが納得したやり方を実践することが一番効果的だ。

 「夢」について

大きな夢を持つこと。そしてそれを細分化し、小さな目標として設定すること。

たとえば、「日本一英語ができる人」という夢をもつ。そしてそれを細分化し、「いまはこのペースでこれだけの単語を覚えなければならない」と目標をたてる。

夢があれば、方向を見失わない。目標があれば、行動ができる。

あなたの人生が実り多きものになるよう。

【都立高校受験必勝勉強法】時期ごとの取組み・過去問の解き方・オススメ問題集等(共通問題編)

ぼくは昔、とある大手高校受験塾で中学3年生(受験生)を教えていた。教科は数学が中心で、講習を含めると全教科教えたことがある。

生徒は初めは真ん中くらいの学力だったけど、よくついてきてくれて、冬頃には数十校合同の合宿で数学のテストが行われると、自分の担当クラスの平均点が塾全体のトップをとったりもした。生徒たちは、共通問題校だと駒場や三田といったトップクラスの学校に合格してくれた(グループ作成校に受かった子も複数)。受験期には、都立共通問題の過去問(全員解いたことが無い年のもの)のクラス平均が90点を超えることもあった。そういうわけでぼくは、都立高受験の成績を上げる方法については、めちゃくちゃ詳しいつもりだ。

その経験をもとに、中3の成績を上げる方法・入試に合格する方法を、できるだけ分かりやすくまとめてみた。なるべく具体的になるように、勉強への取り組み方からオススメ問題集、Vもぎ・Wもぎの受け方、過去問の使い方、入試直前の準備まで紹介したので、参考になれば嬉しい。

 


一学期(4月~7月前半)

計算力アップ

もし数学が不安で、この時期から勉強しておきたいのなら、一番大事なことは計算力アップだ。分数の計算、文字式の変形はしっかりとマスターしておかないと、あとあと大変なことになる。もし平方根や因数分解もすでに習っているのなら、この時期に徹底的にマスターしておく必要がある。

基本の定着

難しいことができるようになりたい気持ちは分かるが、今の時期は基本を全部おさえることが一番大事だ。都立共通問題の大きな特徴は、基本問題の配点が大きいことだ。例えば数学は記述問題を除いて、簡単な問題も難しい問題も全部5点の配点になっている。しかも、応用問題は全部で4~5問しかない。4~5問というと、20~30点分だ。ということは、応用問題が1問も解けなくても、基本問題で取りこぼさなければ70点以上は絶対にとれるということだ。

応用問題は、夏休みからだんだん勉強していけば十分に間に合う。もしも夏休みが過ぎてから基礎が穴ぼこだらけだったら、その取り返しはかなりしんどい。なので、1学期の間はとにかく、上を見るよりも足元を固めることをオススメする。

この時期はまだ、問題集を買う必要はない。先生に「文字式の計算のプリントください」とか「合同のプリントください」とか言えば、めんどくさそうにしながらもよろこんで渡してくれるはずだ。

英単語を覚える

この時期、数学は基礎以外にあまりやることがない。中学数学の範囲はそんなに広くないので、基本がしっかりしていれば勉強は夏休みからで十分間に合う。また、理社はやればすぐに伸びるので、この時期はそれほど力をかけなくてもいい。なので、この時期は英単語を覚えるのがいい。なぜ英単語がいいかというと、学校の進度に関係なく、自分のペースで先々まで進められるからだ。この時期に英単語を覚えてストックしておけば、秋から余裕ができて、結果として数学に回せる時間が増える。

「中学英単語ターゲット1800」「ランク順中学英単語1850」

部活に集中

この時期は、しっかりと部活に打ち込んでほしい。勉強だけのやつは、面白くない。勉強は夏休みからいくらでもできる。部活は今しかできない。部活じゃなくても、勉強以外で自分が熱中できることなら何でもいい。音楽でも料理でもいい。写真でもプログラミングでもいい。勉強以外に何かに熱中したことのある人は、大人になってからも視野が広く、人間関係がうまくいきやすいものだ。

ただし、熱中する対象はなるべくゲームじゃない方がいい。ゲームはほとんどの場合、熱中しているんじゃなくて、脳みそ空っぽで時間を吸い取られているだけだ。

夏休み(7月後半~8月)

夏休みが明けて2学期になってしまうと、定期テスト対策(=内申対策)に時間がとられて、入試対策の勉強に使える時間が少なくなってしまう。なので、夏休みのうちにある程度入試が見えるくらいまで仕上げる気持ちで取り組む必要がある。特に、英数国の3科目は夏休み中に穴を無くし、一つは得意科目を作っておかないと間に合わなくなる。

夏期講習に通う

家ではダラけてしまう人は、塾の夏期講習に行こう。ふつうの進学塾であれば、だいたい夏期講習の前か、遅くとも夏期講習中くらいには3年生の内容を全部教えきる。早めに中学内容を習い切ることで、全体像がわかる。全体像がわかれば、入試向けの問題集を買って解いていけるようになる。そうすると、自分の得意・苦手分野が分かる。自分の得意・苦手分野がわかれば、得意を伸ばす、苦手を潰すといった戦略を練って、集中的に対策できるようになる。

この時期まで塾に通ってこなかった人は、中3の夏期講習から塾に入って、授業に付いていけないんじゃないかと心配になるかもしれない。これについては、しっかり塾の先生とコミュニケーションがとれる生徒であれば問題ない。塾の先生も、ついてこれない生徒がいて授業が成り立たなくなるのは一番困るので、未習分野は補習とかで対応してくれるのが普通だ(入塾する前に、補習してくれるかちゃんと確かめましょう)。ざっと一周でも聞いてしまえば、あとは授業に出ているうちにすぐにみんなと同じレベルに追いつける。

少しついていく自信がないという生徒は、やはり遅くとも中3になるくらいまでには塾に入っておくとよい。

ちなみに、塾に行かなかったからといって、絶対に志望校に合格できないかというとそんなことはない。教科書を読めば一通りのことが分かるくらいの学力があって、自分で計画を立てて勉強ができる生徒は、塾に行く必要はそんなにない。ただ、中学3年生でそこまで自律心を持つのは難しいので、やはり塾は普通の子は通った方がいいだろう。

オススメ問題集(数学)

全範囲を習い終わったこの頃にオススメの数学の問題集が以下の5冊。

 

 

下に行くほど難しくなる。どれもよくまとまっていてオススメ。書店で中身を見て気に入ったものを選んでみてほしい。

上2つは共通問題で70点、真ん中2つは共通問題で85点、一番下の塾技は、共通問題数学で満点を狙うか、グループ作成校を受ける生徒が使うレベル。

受験生の50%以上が解ける落とせない入試問題 高校入試合格BON!数学

受験生の50%以下しか解けない差がつく入試問題 でる順数学

塾技100

都トレ

都立共通問題対策では間違いなく最強の問題集。都立共通問題にそっくりなオリジナル問題が各分野につき20問近く掲載されている。これだけを何回も繰り返すだけでも満点近い点数が十分狙える。

ただ、難点があって、塾でしか買えない(個人販売・書店販売を一切行っていない)うえに、解説が全然詳しくない。なので、塾に通っていて、分からない問題をいつでも先生に聞ける環境の人にだけオススメする。あと、各単元初めの一問だけ本物の過去問なので、初めの一問は過去問演習を始めるまで解かない方がいいかもしれない。

早い人は夏休み頃から使い始めていいと思われる。もちろん冬休みになってからでも、いつ使ってもオススメの問題集。5教科とも売っているけれど、数学は特に使える。他の教科はまあまあ。

都トレ

Vもぎ・Wもぎを受ける

夏休み前か夏休み中から、VもぎかWもぎを積極的に受けよう。どちらか片方でかまわない。どちらでもほとんど違いはない。1回受けたら、同じ方を受け続けると成績変化をグラフにしてくれたりする。1回4500円かかるけど、勉強のペースメーカーとして2ヶ月に1回以上は受けることをオススメする。

Vもぎ・Wもぎが返ってきたら

成績表を見て、志望校の判定をA判定にするには、偏差値いくつが必要かを確かめる。

模擬試験の判定の見方(何判定を目指すか)は人それぞれだ。「都立に絶対に受かりたい、私立は嫌だ」という人ならS~A判定を目指す。「私立の選択肢もあるけど、できれば都立に行きたい」という人ならA~B判定を目指す。「ダメ元で受けて、もし受かったら都立に行く」という人ならC判定でもいい。

自分が目指す判定がA判定なら、A判定に必要な偏差値を見る。A判定に必要な偏差値がたとえば63だと分かったら、次は偏差値換算表を見る。すると、偏差値63に必要な3科計、5科計の点数がわかる。たとえば偏差値63に必要な3科計の点数が240点だったら、それを自分の得意・不得意に応じて、国数英に割り振る。数学が得意なら、国75数学90英語75とか。ここまでくれば、あとは「数学で90点とるには、あとどの問題が解ければいいのだろう」と考える。そうすると、具体的な戦略が見えてくる。

D~E判定だったら、勉強への取り組み方を見直すか、さもなくば志望校を変える必要がある。もちろん、D~E判定から頑張って受かる子も毎年いる(ぼくのクラスの生徒は夏休み前はD判定・E判定ばかりだった)ので、本当に受かりたくて頑張れるのであれば全然問題ない。

ケアレスミスの考え方

特に夏休み前後の頃は、Vもぎ・Wもぎが返ってきて、中身を見るとケアレスミスでいっぱい点数を落としていることが多い。そういうときに、「ケアレスミスだからおっけー」と思ってしまう子が多い。そういう子は、最後までそのミスをし続け、入試本番でもこける。全く考え方が逆なのだ。手も足も出なくて解けないのはまだいい。そういう難しい問題は、同じレベルの他の受験生も苦戦しているからだ。逆にケアレスミスは、あなただけのミスなので、直接点差になる。つまり、ケアレスミスだけは絶対にやってはいけないのだ。

二学期(9月~12月)

二学期は内申が決まるので、入試対策ばかりもしていられない。中3生にとっては、変に神経をすり減らす時期だ。内申対策をするべきか、入試対策をするべきか悩んでいる間にどんどん時間が過ぎてしまったりする。どういった勉強をするにしても、悩む時間を減らし、集中して勉強できる環境を作ることが大事だ。

二学期の内申対策

内申が1違うと、入試本番の小問1問分くらい点数が違う。微妙な差だが、この差は小さくはない。定期テスト対策をするべきか入試対策をするべきか迷ったら、「いま内申1あげるのと、入試問題で1問多く解けるようにするの、どっちが簡単だろう?」と考えてみるといい。正解はないので、自分の納得できる配分で、なるべくストレスが溜まらないように勉強するのがいい。個人的には、内申なんてめんどくさい制度は無くしてしまえばいいと思っているのだが、そんなことを言っていてもしかたない。

二学期の入試対策

この時期は数学については、基本的には夏休み後半の勉強を維持していけばOK。まだ余裕がある時期なので、塾技に載っているような、学校で習わない裏ワザ公式を新しく覚えるのもいい。

理想を言うと、英数国の3科目は夏休みのうちにある程度仕上げて、二学期は理社にも時間をあてられるといい。

過去問演習

夏休みの終わりから2学期の初め頃に一度、実際の過去問を時間を計って解いてみるといい。過去問は本を買ってもいいけれど、ネットで検索すればだいたい見つかる。塾に通っている人は、塾の先生に印刷してもらって、分からなかった問題は解説をお願いしてしまえばいいので、本を買う必要はあまりない。グループ作成校や私立高校の中には、ネットで過去問を見つけにくい学校もあるので、そういう学校を目指す場合は本の過去問を買う必要がある。

過去問を解き始める時期

過去問を解き始める時期は、中学内容を全部習い終わったときをオススメする。一度過去問を解いて敵を知ることで、その対策が一気に具体的に立てられるようになるからだ。VもぎやWもぎでも中身はほぼ一緒なのだけど、やはり本物と思って解くとまた違った感覚が得られるものだ。本格的に過去問を解き始める時期は12月頃をオススメする。12月頃からしっかりとやっていくと、入試本番までに20年分の過去問を解くことができる。

過去問演習と時間の使い方

解き始めの頃は、50分間時間を計って解く。慣れてきたら、45分とかに縮めて解くことをオススメする。実際の入試本番では焦ってしまうので、丸々50分しっかり使えるとは思わない方がいい。

あと、解き方を明確に決めておく方がいい。解く順番(数学は1~5番をそのまま並んでる順番に解くのが一番良さそう)、3分考えて分からなかったら飛ばすとか、残り3分は見直しをするとか。入試本番に、どこから解こうとか、飛ばすか飛ばさないかとか悩んでいる暇はないので、ここの戦略は普段の過去問演習でしっかりと自分なりに一番良いやり方を見つけておく必要がある。

冬休みから入試直前(12月後半~2月)

続・過去問演習(目指せ20年分)

この時期は、とにかく過去問をやりまくる。共通問題の過去問だけではすぐになくなってしまうので、別の過去問にも手を出す必要がある。たとえばVもぎ・Wもぎの過去問や、グループ作成校のうち、そこまで難しくない学校(墨田川、立川など)の平成25年度以前の過去問をやる。平成25年度以前は、グループ化前の純粋な自校作成問題なので、墨田川や立川の過去問が今よりもやや簡単にできている。共通問題の過去問と、自校作成問題の過去問をあわせて20年分くらいやればかなり力はついているはずだ。

墨田川と立川の過去問がオススメ

冬休みの時期は特に、共通問題校を受ける人でも墨田川と立川の過去問を解くことをオススメする。共通問題よりもちょっとだけむずかし目の問題をやっておくことで、それに慣れてしまおうという作戦だ。筋トレと同じで、練習の段階ではちょっとキツいと思うくらいをやっておくと成長できる。この2校の過去問をある程度まとめてやっておけば、共通問題に戻ったときに少し簡単に感じるはずだ。

それに、墨田川と立川の自校作成時代の問題は、非常によくできている。立川は特に質が高い。さらに、この2校は学校のホームページに過去問を古くまでさかのぼって載せてくれており、簡単に手に入るのも良い。本当にありがたい存在。

墨田川 立川

入試直前

入試ギリギリまで、今までと同じことを信じてやり続けること。入試前日も、過去問1年分をキッチリ解くくらいがいい。変に焦っていろいろなことを試さない。また、エネルギー充電のために前日の朝から晩まで休養しすぎると、夜になって全然疲れていなくて眠れなくて困ることもある。適度に体と脳を疲れさせて、夜ゆっくり眠れるように備えよう。

入試本番

高校受験当日に必要な持ち物

入試当日

今までやってきたことを信じよう。一年間磨き上げた自分の力、ようやくそれを試すときが来た。一回きりの晴れ舞台だ。最高のパフォーマンスを見せてやろう。

知らずに映画は語れない!世界の映画監督ランキング歴代ベスト20選をオススメ作品とともに紹介

Talk Talk | Flickr

映画好きなら誰しも、ぼんやりとでも自分の中に好きな監督ランキングを持っていると思う。今回は、大学時代ゲオの近くに住んで1日3~5本名作映画を見続けたぼくが選ぶ、世界の映画監督ランキング歴代ベスト20を順に発表していく。

なるべく各監督につき、まず観るべき1作とともに紹介したので参考になれば幸いだ。

20位 クリストファー・ノーラン

Christopher nolan

現在進行形でクールな大作を連発している、今後のハリウッドを担っていく監督。練りに練った脚本が特徴。彼の映画は外れがない。

「メメント」は記憶が10分しか持たない男が主人公で、時系列を逆にまわしていくことで事件の真相に迫るという斬新な設定の作品。なるべく、オチなどを事前に見てしまわないよう注意して観ることをオススメする。

代表作「メメント」「ダークナイト」「インセプション」

19位 ウディ・アレン

ギャグライターであり、コメディアンだった出自から、くすっと笑えて心温まる映画を作る。また、監督映画に自分で主演することが多い。

「アニー・ホール」は、日常を切り取ったような映画でありながら、長回し、空想シーン、登場人物がカメラに向かって話しかけるといった技術的な挑戦も盛り込んだ意欲作。

代表作「アニー・ホール」「カイロの紫のバラ」「ミッドナイト・イン・パリ」

コレクション

18位 コーエン兄弟

Coen brothers Cannes 2015 2 (CROPPED)

実の兄弟二人で一緒に映画を作ることが多いコーエン兄弟。一級のスリル・サスペンスと、なぜか心温まるシュールな笑いを織り交ぜた作風で、どちらかというと批評家受けのいい監督(たち)。

「ファーゴ」は、間抜けな二人の誘拐偽装犯があれよあれよという間に大変な末路へと向かっていくサスペンス。

「ビッグ・リボウスキ」は、公開当時はそれほど興行収入も評判もふるわなかったが、DVDで徐々にヒットしていった作品。夜中にお酒を飲みながら観たい映画。

代表作「ファーゴ」「ビッグ・リボウスキ」「ノーカントリー」

17位 ブライアン・デ・パルマ

Brian De Palma (Guadalajara 2008) 5

過剰な暴力描写と独特の映像表現で、熱心な信者も多い監督。観る人を選ぶ。

「アンタッチャブル」は、ロバート・デ・ニーロ、ショーン・コネリー、ケヴィン・コスナーといった大物俳優を適所に起用したアクション映画。深い深いデ・パルマ世界の入り口として、まずは一般受けもいいこれがオススメ。

代表作「アンタッチャブル」「ミッション:インポッシブル」「スカーフェイス」

コレクション

16位 リドリー・スコット

圧倒的な映像描写、物語力、キャスティング等々、どれをとっても素晴らしい監督。

「テルマ&ルイーズ」は、日々の暮らしに不満の溜まった親友同士の女性二人が車で旅に出る話。中盤のある事件から先がとにかく目が離せない面白い展開に。ユーモアあり、スリルありの傑作になっている。

代表作「エイリアン」「ブレードランナー」「テルマ&ルイーズ」

15位 リュック・ベッソン

Luc Besson Cannes 2014

ハードボイルドなアクション映画が多い監督。ベタだけどうまい脚本を書く。

「レオン」はとにかくストーリーが良いのと、まだ幼かった頃のナタリー・ポートマンがハードボイルドをやっていて、そのギャップがクソかわいい。

代表作「レオン」「トランスポーター」「96時間(脚本)」

コレクション

14位 ティム・バートン

Tim Burton 01 cut

変な映画を本気で作る最高の監督。史上最低の映画監督と評されるエド・ウッドの大ファンというのもうなずける。

個人的に好きな映画「マーズ・アタック!」は、見た目がキモすぎるけどどこか可愛い火星人に人類がやられそうになる話。先に言っとくけど、面白いとは言ってない。ただ、なんか好き。

代表作「バットマン」「マーズ・アタック!」「チャーリーとチョコレート工場」

13位 ロバート・ゼメキス

Robert Zemeckis | Flickr

独特の物語と映像でコアなファンの多い監督。軽い気持ちで楽しめる映画が多い。

ゼメキス作品の一作目はやはり「フォレスト・ガンプ」がいい。うすのろという言葉の似合ういじめられっ子の少年が、大人になる過程で、活躍したり、女性と付き合ったりフラれたりする人生譚。

代表作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ/一期一会」「ザ・ウォーク」

12位 オーソン・ウェルズ

デビュー作「市民ケーン」がすごすぎた大天才。批評家による評価で「史上最高の映画」との呼び声も高い。しかし、その後は自身も認めるほどパッとしなかった。

誰にでもオススメというわけにはいかないが、映画好きを自称するなら当然見ておかなければいけない一作。

代表作「市民ケーン」

11位 デヴィッド・フィンチャー

David Fincher (2012) 3

文学的で、破滅的で、暗く、救いようのない雰囲気が漂う映画作りが特徴。ストーリーがバチっと決まる作品が好きな人には特にオススメの監督。

「セブン」はブラッド・ピットとモーガン・フリーマンが相性抜群の刑事コンビで最高にハマリ役だった。圧巻のラストに向けて収束させていく物語は、純粋サスペンス界で一、二を争う出来。

代表作「セブン」「ファイト・クラブ」「ベンジャミン・バトンの数奇な人生」

10位 ラース・フォン・トリアー

Lars Von Trier Cannes 2011

宗教心や善悪などのテーマで鬱々とした映画を描くことが多い監督。彼自身鬱病持ちで、精神科にかかっていた経験もあるらしい。

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」はマツコ・デラックスもラジオで好きな映画としてお薦めしていた。鬱々としていながら、キャラクターが魅力的なためにギリギリ救いがある作品に仕上がっている。

代表作「奇跡の海」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ドッグヴィル」

初期作品集

9位 スティーブン・スピルバーグ

説明不要の、(商業的に)最も成功した映画監督。映画監督の代名詞と言える。世界最高のヒットメーカー。ストーリー展開が分かりやすく、家族で楽しめて後味もスッキリの爽やか映画が多い。

代表作「ジョーズ」「E.T.」「シンドラーのリスト」「ジュラシック・パーク」「マイノリティ・リポート」

コレクション

8位 マーティン・スコセッシ

Martin Scorsese 03

腐敗した社会の中で戸惑いながらも、自分なりに生きる人を描く映画が多い。以下3作はいずれもその形式。

傑作「タクシードライバー」は、ベトナム戦争から帰ってきたニューヨークの青年が、矛盾の多い社会の中で自分の道を生きる様を描いた映画。批評家の評価が高く、歴代映画トップ5入りすることもたびたび。

最近は「シャッターアイランド」など残念映画を量産しているのが残念。それがなければもう少し上位に入れたかった。

代表作「タクシードライバー」「グッドフェローズ」「レイジング・ブル」

7位 ジェームズ・キャメロン

Avatar Panel | Flickr

映画史に残るとてつもないヒット作品を一人で複数生み出した巨人。映画を撮るのが「うまい」という印象。「完璧」という言葉が似合う。

「ターミネーター2」はただの娯楽作品ではない。大人になってからもう一度見てみれば、映像、セリフ、随所に彼の映画哲学が見て取れるはずだ。

代表作「タイタニック」「ターミネーター2」「アバター」

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6位 クエンティン・タランティーノ

Quentin Tarantino | Flickr

作りこまれた脚本と、かっこいい暴力描写が特徴。彼自身映画監督になっても、無類の映画ファンとして知られる。オシャレな映画を撮る。

「パルプ・フィクション」が傑作として有名だが、過去の名作へのオマージュ等があって映画好きでないと堪能できない面もある。タランティーノ作品一作目には「レザボア・ドッグズ」をオススメしたい。

代表作「レザボア・ドッグズ」「パルプ・フィクション」「キル・ビル」「トゥルー・ロマンス(脚本)」

5位 デヴィッド・リンチ

David Lynch | Flickr

カルト映画の帝王。およそ一般人には理解し難い映像センスを持ち合わせている。

一般受けのする、素晴らしく綺麗で面白い映画だってきっと撮れるに違いないのだけれど、それでも奇妙奇天烈な映画を撮り続ける愛すべき監督。あふれだす才能と感性をそのまま形にし続ける存在。

処女作「イレイザーヘッド」で彼の濃厚な世界を味わってみてほしい。

代表作「イレイザーヘッド」「エレファント・マン」「ツイン・ピークス」

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4位 フランシス・フォード・コッポラ

ガツンと重厚な映画を撮る監督。映像と音楽の組み合わせも美しい。1970年台の一連の作品群は絶大な評価を得て黄金期を築いた。特に「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」は、映画監督や批評家によるランキングで上位にランクインすることも多い名作。

実は俳優ニコラス・ケイジの叔父でもある。

代表作「ゴッドファーザー」「カンバセーション…盗聴…」「地獄の黙示録」

3位 小津安二郎

画面の美しさ、構図にこだわって数々の美しい映画を作り上げた。その中で、一般庶民が日々の暮らしの中で感じる、微妙な侘びしさや、安心感といった高次の感情を表現した。映画の文法(「二人の顔をこの角度で交互に取ると、対話していることを意味する」など)というものに対しては、意味のあるものについてのみ従い、そうでないものについては自分の感性に従った。

「東京物語」が海外の批評家による歴代ベスト映画ランキングの常連であるなど、海外で非常に高く評価される監督だが、「ヘーイ!オーマイガー!」な欧米人に小津作品の微妙な心情描写がどのように伝わっているのかはちょっと疑問。

代表作「東京物語」 「麦秋」「晩春」

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2位 ジャン・リュック・ゴダール

映画文法を壊し、常に他の映画監督にインスピレーションを与え続ける。多作の現役監督。ヌーヴェル・ヴァーグの旗手とされる。

彼の映画は芸術そのもので、決まった鑑賞法はなく、解釈は観るものに委ねられる。そこにあるのは、事物の本質に迫る描写だ。一作目としては「気狂いピエロ」を推薦する。

代表作「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」「男と女のいる舗道」

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1位 スタンリー・キューブリック

比肩する者がいない天才。ただただ対象となるテーマを美しく描き出す監督。

映画監督の前はニューヨークで写真家をしていたというのが納得の画作りで、映画のどの場面を切り取っても美しい写真になる。手持ち撮影がその辺のプロカメラマンより上手だとされ、カメラマンに対する要求も非常に厳しい。

完璧主義者として知られ、全てを自分でコントロールしようとした。一つのカットを50回も60回も演じさせたり、「2001年宇宙の旅」のモノリスを指紋、ホコリが一切ない状態に保たせたりなどなど。

キューブリック一作目には「時計じかけのオレンジ」を推薦する。

代表作「時計じかけのオレンジ」「2001年宇宙の旅」「シャイニング」

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ネイティブが口癖のように使う、知ってると英語できるっぽい会話表現10選(基礎編)

ネイティブ若者

University Life 248 | Flickr

日本の学校では文章表現を主に習う。会話表現については、小説のキャラクターがしゃべるような言い回しは習うけれども、ナマの会話で使うような生きた表現は習わない。

本記事では、筆者の高校時代の留学経験を元に、日本の学校では習わないけど、ネイティブスピーカーが友達とのくだけた会話で1日1回以上は発するほどの超頻発表現を紹介する。ここに挙げた表現はどれも、若者の間で使うとリラックスした雰囲気が出て、親近感を湧かせてくれる表現なので、使える相手がいる人はぜひ使ってみてほしい。

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SLAで分かった英語学習のインプットとアウトプットの適切な時間配分割合

外国人会話

まず初めに、ぼくはSLA(第二言語習得研究)の専門家ではないが、東大で言語学を勉強したので、この記事にはそんなに変なことは書いていないと思う。安心して参考にしていただきたい。

日本には英語の勉強法に迷う人が多い。中でも、インプットとアウトプットの時間配分に悩む人は多いだろう。「単語や読解の勉強ばかりしているけど、会話の時間も作らないと喋れるようにならないのか」とか、「英会話だけで英語力は伸びるのだろうか」とか。

本記事では、SLA(第二言語習得研究)から見た、インプットとアウトプットの効果的な時間配分について紹介する。

 

SLA(第二言語習得研究)について

SLAとは、第二言語(いわゆる外国語)の学習についての研究である。一般的にはこのような研究分野があることさえほとんど知られていないが、ぼくは非常に大事な研究分野だと思っている。その有効性を語る前に、SLAを知らずに英語学習法を語ることの問題点を明らかにしたい。

SLAを無視した英語学習法の問題点

たとえばあなたの周りに英語が得意な人がいるとする。その人に英語学習法の秘訣を聞けば、自慢気にいろいろと語ってくれるだろう。しかし、こうした個人の成功体験に基づく情報は、多少の参考にはなるかもしれないが、全面的に信頼できるものではない。

なぜなら、彼が成功した理由は勉強法が良かったからとは限らないからだ。彼は元々のセンスが優れていただけかも知れないし、ただたんに英語が好きで自然と人より多くの時間をかけただけかもしれない。また、彼が良いと思った勉強のしかたを、あなたが好きになれないということもある。

彼のやり方をマネしてそのままあなたもうまく行く可能性は、そんなに高くないのだ。

※たまに英語のネイティブスピーカーに英語学習法を聞く日本人がいるが、そんなのは論外だ。彼は物心ついたときには英語が喋れたのであって、英語の効果的な勉強法についてはなんにも知らないのだから。

SLAの有効性

その点、第二言語習得研究は多くの学習者、教育者の成功と失敗をもとに帰納的に得られた知見であり、多くの人に適用できる可能性が高い。

また、SLAは何人ものプロの研究者が朝から晩まで毎日研究して辿り着いた有益な情報である。一人の成功者がぼんやりと自分のやり方を振り返って、何となく良いと思った英語学習法とは初めからその質が違うのだ。

SLAについて学ぶ

著:廣森友人

第二言語習得論についての本としては現状一番よくまとまっている。「英語を取り巻く世界の現状」といったキャッチーな内容から入り、わかりやすくかつ具体的に書かれている。

英語教師のために書かれた本であり、英語学習者必携の本というわけではない。ただ、意欲的な学習者が読めば学べることはかなり多い。もちろん、英語教師には絶対に一度は読んで頂きたい本だ。というか、こんなに重要な外国語教育の基礎的知見を知らずに英語を教えている教師がいるかもしれないと思うとゾッとする。

英語学習のメカニズム

インプットとアウトプットの関係

さっそく答えを書いてしまうが、英語学習を効率的に進めるためには「『大量のインプット』と、『少量のアウトプット』」が必要とのことだ。以下、解説する。

インプットの役割

インプットの役割とは、学習者に気付きを与えることだ。言い換えれば、学習者が持つ不完全な英語能力に対して、修正のきっかけを作ってくれることだ。つまりそれは、学習者の英語を向上させるもととなる存在なので、必然的に大量に必要ということになる。

しかし、きっかけを作ってもらったからといって、それがそのまま即、何の間違いもなく使えるようになるわけではない。たとえば中1で習う三人称単数現在形の-s。使い方は知識として知っているのに、会話や作文をするとつけ忘れてしまうことが多い。これは、インプットによって得たきっかけがうまく定着していないからだ。

アウトプットの役割

アウトプットの役割は、インプットで得た知識をしっかりと定着させることだ。

言語学の世界では有名な話だが、子どもは英語でテレビを見続けて育っても、英語が喋れるようにはならない。親が英語をしゃべるとか、英語をしゃべるベビーシッターがいるとか、英語をしゃべる必要性に迫られないと、子どもは英語を喋れるようにはならない。

いくら良質なインプットを受け続けても、自分自身がそれをアウトプットとして産み出す必要を感じなければ、人はそれをきちんと学ばないということだ。これは非常に合理的なことだ。必要のないことを学ばないことで、人間は必要な情報のみに集中し、それを高度に学習することができる。

したがって、学習者は意図的に、自分の脳に「私は英語を学ぶ必要があるのだ!!!」ということを分からせてあげないといけない。そのためには、自分でアウトプットする機会を積極的に持ち続け、その言語の必要性を認識し続ける必要があるのだ。そうすることによって、インプットによって得たただのきっかけが、きちんと使える知識として定着していく。

学生のころ、自分一人で歴史の教科書などを読んでいても頭に入らなかったことが、友達としゃべったら頭に入ったという経験はないだろうか。自分で文を作って自分で話したことはより頭に定着しやすいのだ。

具体的な勉強法

インプットは大量に必要。アウトプットは、それを行うことによって、英語をしゃべる必要性を脳に認識させることができるので少量でもいいから継続的に必要ということは分かった。では、どうやってそれを実践していけばいいのだろうか?

大量のインプット

大量のインプットを得るための方策はいろいろあるが、一番有効なのはおそらく多読だ。多読については今までの記事の中に書いたので、参照してみてほしい。

TOEIC730点目標!確実に実用英語を鍛える勉強法と10の良書・教材 – F Lab.

TOEIC900点目標!確実に実用英語を鍛える勉強法と10の良書・教材 – F Lab.

多読の本を選ぶときには、自分のレベルよりやや簡単なものを選ぶように注意してほしい。それは、本自体が難しすぎるとその本を投げてしまうからだ。もし投げてしまった場合、そこで軌道修正して、易しめの本に再チャレンジできればいいのだけど、そうならずに多読自体を諦めてしまう場合は最悪だ。語学において一番怖いのはやらなくなることなので、ここは十分に気をつける必要がある。

少量のアウトプット

この確保が日本にいると難しい。コミュ力と行動力と暇さえあれば、外国語バーに行くなり、Couchsurfingをするなり、観光ガイドをするなりいろいろやり方はある。ただ、こんな荒業でアウトプットを確保し続けられる人の方が珍しい。そうでない人は、以下の2つのやり方でアウトプットが確保できる。

ひとりごと

一つの解決策は「ひとりごと」だ。これは、留学経験なしで英語のスピーキング力を磨いた人はほぼみんな実践していることだ。やり方は単純、とにかくひとりごとを英語で言うこと。ただ、闇雲にやろうとすると難しいので、たとえば「通勤・通学中に目に見えたものを全部英語で表現する」「自分が今ハマっているものについて英語で説明する」といったパターンの枠内でひとりごとを言ってみるのが比較的やりやすい。自分も高校生の頃は、自転車通学の間中ずっと英語でひとりごとを言って練習していた。

オンライン英会話

また、もしお金を払ってもいいのであればオンライン英会話がいい。TOEIC900点を目指す記事でも紹介したが、インプットが十分に確保できているという前提で、ではあるが、月5000円を払う価値は十分にあると思う。月5000円といっても、せいぜい2~3ヶ月集中してやればかなり伸びが期待できるので、総額は15000円くらいといったところ。 肩入れするつもりは全くないが、一応一つ紹介した方が親切かと思うので、個人的に今のおすすめはNative Camp。


ということで、SLA(第二言語習得研究)から見たインプットとアウトプットの適切な時間配分を紹介した。

アウトプットの確保については個人的にベストの方法が分からずに模索している部分でもあるので、もっといいやり方をご存知の方はぜひ教えて下さい。

最速・確実に実用英語を鍛える勉強法と10の良書・教材:上級編(TOEIC900レベル)

勉強の羅針盤

Compass Study | Flickr

本記事は、以前書いた最速・確実に実用英語を鍛える勉強法と10の良書・教材 :中級編(TOEIC730レベル)- F Lab.の続編となります。各勉強法の基礎的な考え方については、そちらをぜひ参照してください。

ぼくはTOEICに特化した勉強をオススメしていない。なぜかというと、英語力そのものを高める(=実用英語を鍛える)勉強を続けた方が、圧倒的に速く、高いところまで能力を伸ばせるからだ。

TOEICに特化した勉強は、+αを上積みする効果がある。TOEICの出題パターンに対応して攻略することで、今持っている力に付け足して、背伸びするような形で点数を上げてくれる。しかし、背伸びで伸ばせる分は限られている。ある程度以上の点数をとりたければ、どこかで絶対に英語力そのものを伸ばさないといけない。

こうしたことを考えると、普段は実用英語を鍛える(=土壌改善)意識で勉強し、TOEIC対策(=化学肥料)は時期を見てパッとやるのが一番効果的なのだ。本記事ではこの作戦に沿って、TOEIC900点を目指すレベルの人が毎日の勉強としていかに実用英語を効率よく、しかも楽しく鍛えるかについて、具体的な教材を紹介しつつ解説する。

 

多読

英語力向上の全ての基礎は多読だ。

かつて英語教師だった夏目漱石に、次の言葉がある。

英語を修むる青年はある程度まで修めたら辞書を引かないで無茶苦茶に英書を沢山読むがよい。少し解らない節があって其処は飛ばして読んでいってもドシドシと読書していくと終いには解るようになる。又前後の関係でも了解せられる。其れでも解らないのは滅多に出ない文字である。要するに英語を学ぶ者は日本人がちょうど国語を学ぶような状態に自然的習慣によってやるがよい

漱石、タドキスト(多読推薦者)だったのだ。彼ほどの才人が勧めるやり方である。間違っているはずがない。

多読のやり方として有名なのは、次のもの。

  1. 辞書は引かない (引かなくてもわかる本を読む)
  2. 分からないところは飛ばして前へ進む (わかっているところをつなげて読む)
  3. つまらなくなったら止める (1 2 の原則で楽しく読めない本は読まない)

(SEG 多読三原則)

このように割りきってどんどん進めてしまうのが多読の正しいやり方。語学においては、物量作戦はかなり有効だ。「英語は壮大な慣れだ」と言われることもある。とにかく英語に触れることが上達の近道なのだ。

多読では、自分の英語力より少し簡単なものを選ぶことが大切だ。TOEIC900点を目指すレベルでは、かなり自分の英語力に自信が出来ているころだ。しかし、これは意外なことかもしれないが、TOEIC900点を目指すレベルというのは、はっきりいって普通のペーパーバックを読むには力不足だ。なのでこのレベルの人は、しっかりと自分の実力を把握し、それに見合った簡単な洋書を選ぶ必要がある。

多読の目的は、大量の英文に触れることによって英語のリズム・感覚に慣れること。なので、辞書を読まなくても楽しく読める中から本を選ぶことが大事になる。

以下では、TOEIC900点を目指す人が選ぶべき洋書を紹介する。

Someday Angeline

by Louis Sachar 

とんでもなく賢い8歳の少女、アンジェリンの物語。あまりに賢いため変人扱いされる。父親には過度の期待を受けるが、アンジェリンは父親の仕事(garbage collector:ゴミ収集車の人)を尊敬している。周囲との摩擦、分かり合える人との出会い。児童書のはずなのに、大人が読んでもとても悲しくも楽しく、幸せな生き方についてまで考えさせてくれる。短く簡潔でいて、奥深くかかれた良書。

Someday Angeline

Number the Stars

by Lois Lowry 

友達のユダヤ人一家を国外に逃がそうとする、ナチス占領下のデンマークの少女の物語。大変な経験を通して、自分の役割や価値を学んでいく。英語は簡潔、でも目の前に広がる光景は豊か。分量もちょうどよく、ふつうのペーパーバックへの橋渡しとして最適。これに限らず、ニューベリー賞受賞作品は基本全部オススメ。

Number the Stars

ここで紹介した2冊のレベルを超えれば、ペーパーバックは大体読めるようになる。これら2冊の次のレベルとしては、Sydney SheldonやJohn Grishamが定番。

発音練習

TOEIC900を目指すなら、発音は上級から仕上げの段階。最後の仕上げの高い山を登る道中、常に脇に置いておきたい良書を以下に紹介する。

Mastering the American Accent

by Lisa Mojsin

上級者のための発音教本。英語で書かれた発音教本の中で一番良くまとまっている。英語耳の次のレベルに行くための本。ぜひ読んでほしいのは4章より先で、「難しい子音」「アクセントについて」「強勢を置く語について」「イントネーションについて」など、TOEIC900前後で必ず学ばなければいけない発展的な内容がまとめられている。

Matering the American Accent

文法

TOEIC900を目指す場合、文法の学習は基本的には終わっているはずだ。この先は、細かなところの使い分け(aとtheや、shouldとhad betterなど)を、頼れる本を手元に置いてたびたび見返すことで磨きをかけていく。

日本人の英語

著:マーク・ピーターセン

東大、京大、北大、広大の教師が新入生にオススメする100冊で5位に入るほどの名著。自分はこれを1回読んで売ってしまって、4年後にまた買っている…。ほんとうの名著は何度も読み返すので、できれば売らずにとっておきたい。

Clean out your desk!とClean off your desk!の比較からoutとoffの違いに迫ったり、例文はどれも適切に対比されていて、明晰でわかりやすく、本当に勉強になる。ネイティブ感覚を養ってくれる一冊。

日本人の英語

続・日本人の英語

続編も負けず劣らず素晴らしい名著。一般の虎を表す3種類の表現

A tiger is a dangerous animal.

The tiger is a dangerous animal.

Tigers are dangerous animals.

のそれぞれがもつフィーリングの違いなど、上級者が悩む部分が鮮やかかつ豊かに解説されている。値段に比して学べる内容が明らかに濃く、絶対に損しない一冊。

続・日本人の英語

Grammar in Use Intermediate

by Raimond Murphy

前回の記事でも紹介したが、あまりに良い本なので再掲。

日本の英語教育では、ともすれば”be going to”といった形だけ教えて、意味は「未来」としか教えなかったりする。これではbe going toとwillの使い分けなど、分かるようになるはずがない。Grammar in Use Intermediateでは、そうした意味の似た文法要素の使い分けについて、極めて簡潔かつ適切に解説してくれて、対応する問題も豊富に載っている。

英語で書かれているので、解く行為自体が既に勉強になる。一石二鳥とはこのこと。一冊の本にしては高めの値段だが、これ一冊で5冊分以上の価値がある。

Grammar in Use Intermediate

単語

このレベルでは、使える単語帳が少なくなってくる。上級レベルの単語帳は需要が少ないため、単語帳界の激戦区であるTOEIC730レベルよりも選択肢が少なくなる。正直、英語業界にはこのレベルの単語帳でもっと良いものを出して欲しいと思っているのだが、以下ではそんな中でもまだ使える3冊を紹介する。

単語帳(和製)

説明不要の人気シリーズから2冊。上級レベルもしっかり手に入るのが嬉しい。自分がキクタン推しというだけなのかも知れないが、個人的にはシンプルに単語の勉強に集中できるキクタンの方がオススメ。Advanced 1100は記事のチョイスは面白くて良いのだけど、日本語訳がやや適当という感がある。ただ、単語帳は好みが大きいので、デザイン含め気に入った方を選ぶことをオススメする。

キクタンSuper Advanced 1100

Instant Word Power

by Norman Lewis

読むタイプの単語帳。英語で書かれたメジャーな単語帳の中では一番易しい。ビリーズブートキャンプを思い出すほどのパッションと、しつこいまでの反復練習。日本の単語帳ではここまで(ある意味)親切な単語帳を見たことがないが、「単語帳ってこうあるべきだよなあ」と読んでて思わされる。古いことと、少し誤植がある(が、同じ単語が繰り返し出てくるので大した問題ではない)というデメリットもあるが、語源学習や、英語で英語を学ぶことの相乗効果など、メリットも大きい。日本の単語帳に飽きてきた人はぜひ試してみてほしい。

Instant Word Power

P-Study System

Windows、Android用の無料単語学習ソフトウェア。英検用には2級用、準1級用、1級用の問題が用意されている。キクタンレベルを超えたら、次はこのソフトを使うのが一番オススメ。間違えた問題だけを何度も出してくれるので、投げずにやれば絶対習得できる。

本を開くよりもパソコンの前に座っている方が楽な人には、特にオススメできる。

P-Study System

リスニング・スピーキング

このレベルまで到達すれば、日本語字幕付で映画や海外ドラマを見れば、英語でしゃべっていることがほとんど理解できるはず。なので、リスニング教材に困るということはあまりない。

おすすめの勉強法は以下の2つ。

Hulu

HuluでもYoutubeでも何でもいいのだけど、Huluは字幕のオプションが豊富で快適。自分の英語力の向上やそのコンテンツの英語の難易度に合わせて、

日本語字幕付→英語字幕付→字幕無し

の順番で無理の無いようにレベルアップしていけばいい。男性へのおすすめの海外ドラマはダントツでBreaking Bad。これを見てくれるのなら、もう英語とかどうでもいい笑 それくらいおすすめ。LOST、24、Prison Break、The Walking Dead、Under the Domeなどなど、その他途中でやめたものも入れればかなりの数のドラマを見てきたけど、どのドラマの10倍以上も面白い。そして本国の批評家の評価も極めて高い。

洋画より海外ドラマの方がおすすめなのは、同じ舞台設定で、同じ人の英語を聞き続けることで、語彙や発音の面で蓄積ができてきてどんどん聞けるようになってくるから。

残念ながら、女性へのオススメは自分には難しいが、自分の周りの女性はGLEE、Ugly Betty、Sex and the City、OCあたりが好きな人が多かった。

オンライン英会話

レアジョブが切り開いた、フィリピン人講師とSkypeで会話する格安英会話。いま参考書や問題集で時間をかけてしっかり勉強できているなら、月5000円を出してオンライン英会話に時間を割く価値は十分にある。やはり語学は実践が不可欠。25分くらいだけでも、会話するとその後まで頭のなかで英語が反響する。英語で夢を見たりもするようになる。やはり人にとって、人としゃべるというのは特別なこと。

特別に肩入れするつもりはないが、いまのところNative Campがおすすめ。他のオンライン英会話に多い、「1日1回まで」の縛りがないのがいい。人はみな生活していると、仕事で疲れてる日、飲み会の日もあれば、なんとなく暇を持て余す日もある。暇な日にガッとやれるシステムなので、投資分の回収がやりやすい。

ただし、あくまでインプットあってのアウトプットなので、インプットの絶対量が足りない人はまずはインプット(多読・単語)に力を入れること。


TOEIC900を目指すレベルとなると、英語学習について一家言もっている人も多いだろう。しかし、実は一番伸びが実感できず、周りからみた期待とのギャップも激しく、苦しい時期でもある。そうした人の助けとなれるよう、いま自分が持っている最大限の情報を放出した。参考になるところがあったなら、素直に嬉しい。

「10の良書・教材」という数はあくまでざっくり。今後新たな発見があり次第、随時書き足していく予定。情報等も随時募集してます。