TOEIC990点満点を取るまでにやった全勉強・学習方法

今回の記事では、いわゆる純ジャパの私が24歳でTOEIC990点満点を取得するまでに行った英語学習をご紹介します。私が行った英語学習の全方法をご紹介するので、TOEICにあまり関係ない内容もたくさんあります。というか、TOEICのための勉強はほとんどしていないので、一見、直接的には関係なさそうな内容ばかりです。

また、役に立ったと思う勉強方法だけではなくて、あえて全学習を掲載することとしました。情報として加工データではなくて『生データ』を提供することを意識したということです。あえて役に立たなかった学習方法も紹介することで、何をやり、何をやらないべきかがお伝えできると考えたからです。

 

小学校卒業まで

小学校卒業までは、英語に触れたことは全くなかったです。田舎で育ったので、外国人を見たことも2回しかなかったと思います。Yes, Noくらいしか知りませんでした。

 

小学校卒業時英語力:0.1/100

中学1年~中学3年

発音記号の習得

ここに第一の幸運がありました。中学校の英語の先生が発音マニアで、異様な情熱を持って英語の発音を教えてくれました。

その頃の私は、羞恥心のあるべき場所に見栄っ張りがあったような子供だったので、クラスメイトが恥ずかしがって「きゃっと」と和風の発音をする横で、「ケェァァットゥ」とやっていました。

中学1年生時、その先生が生徒に持たせた英和辞典が、ジュニア・アンカー英和辞典でした。

※こちらは英和のみです。和英付きは緑の表紙のものです。

 

この辞書には大変クオリティの高い、発音指導のCDが付いています。「発音記号の読み方と、発音の仕方」とちょっとなまったような日本語で女性が喋り始めるCDなのですが、当時は自然と全文を覚えてしまったほどよく聞きました。

今も内容が全く同じかは分かりませんが、同様のCDが付属しています。

外国語学習にあたりきちんと発音を習得した学生は、その後の言語習得が目に見えて速いというデータをどこかで見たことがあります。発音の習得を周辺的な事項として捉えず、初めに真正面から向き合うことが大事かと思います。

 

英語の発音については以下のような記事も書いているので、参考になれば幸いです。

詳細解説!英語発音ネイティブレベルまでの全ステップと上達のコツをまとめてみた

 

ちなみに、ジュニア・アンカーはところどころにあるコラムも読み物として面白かったように記憶しています。今でも覚えているのは、別れの挨拶でSee you later!(またね!)と言う代わりに、See you later, alligator!というダジャレのようなものがあるというコラムです。

laterとalligatorで韻を踏んでいるのですが、当時の私にはこういう英語的なダジャレがとても新鮮で面白く感じました。授業ばかりでは無機的に感じられ、「ほんとうに英語は日本語と同じ言語で生身の人間がしゃべっているのか?」と思っていたくらいですが、このような記述を見て、ああ、英語も言語なのか・・・と感慨に耽ったりしていました。

 

文法の基礎の習得

中学生の間は、当たり前ですがふつうに文法の勉強もしていました。特に変わった勉強はしていません。不真面目な生徒だったこともあり、文法はそれほど得意ではなく、定期テスト等の試験でも文法問題はよく落としていました。

中3でForestを一周しました。中高一貫の進学校であればごく一般的な進度かと思います。Forestは文法の総ざらいに良い教材です。

今思えば、もしかしたら文法のおさらいのためにはBasic Grammar in Useの方が良かったかもしれません。英語で書かれた教材ですが、助動詞や時制などの細かな文法事項が表すニュアンスの違いがネイティブ感覚で説明されており、文法の2週目には大変参考になります。

日本語版↓もありますが、せっかくなら英語でやりたい教材だと思います。

 

スピーチ大会出場・英文暗記

中学三年生時、英語のスピーチ大会に出ました。その頃は英語の単音の発音はある程度できていましたが、文中のどの単語を強く読むかなどはまだまだ分からなかったように記憶しています。田舎の地区大会では良かったのですが、東京で行われた全国大会では全くかないませんでした。

実は、このスピーチ大会の出場が英語習得に非常に効いたと思っています。確か英語で3分間のスピーチを用意して暗誦するというものだったのですが、3分間分の英文を暗記することは当時の私の英語力をかなり高めてくれました。自分で作った文章なので覚えやすいですし。

3分間スピーチを作って、英会話教室なりどこかのネイティブスピーカーの先生に校閲してもらってそれを暗記するというのはなかなかいい英語学習法なのではないでしょうか。

 

また、この頃キング牧師のスピーチも覚えたりしていました。

こちらはオバマ元大統領、キング牧師、ジョン・F・ケネディ元大統領、アインシュタインといった有名どころの方々のスピーチが入っています。

正直スピーチの英語はレベル的にかなり高いので、この頃のレベルで取り組むのはかなりキツかったですが、教養としてもこの時期にいろいろなスピーチを学んだことは良かったと思っています。

ハリーポッター原文に挑戦

全く歯が立たず、5行くらいで諦めました。今から思えば、ハリーポッターなんて今読んでやっとちょうどいいくらいなのではないかと思います。

 

中学三年生時英語力:9/100

高校1年~2年

単語

高校1年でキクタンAdvanced、高校2年でキクタンSuperをやりました。

高校2年でのキクタンSuperは早かったような気もしますが、単語はどうせやるものなので、時間のあるうちに先取りしておこうと思ってやりました。

単語はめちゃくちゃ大事です。言語は1に単語、2に単語、3,4に単語、5に単語です。

文法

文法はForestでほぼ完成なので、この頃はノータッチでした。

今から振り返れば、Forestをやりきった頃合いで、文法については以下の2冊をやればよりネイティブ的な感覚が素早く身についたのかなと思っています。

どちらも、時制等に関するネイティブ的な(最大公約数的な)ニュアンスの理解を助けてくれます。

なお、こちらの紫色のGrammar in Useはアメリカ英語版で、青色の”English Grammar in Use”の方はイギリス英語版です。

 

語法

語法の習得のためには、高2の頃に受験用問題集のネクステージをやりました。

これはTOEICの点数という意味では一番役に立ったと思います。日本人が大・大・大好きな細かい文法や語法の問題がこれでもかというくらい詰め込まれています。

 

英語構文暗記

文法を一通り勉強した段階では、スケルトン人間です。そこに文例を肉として付けていくことで、英語マンになれます。

この勉強はただの暗記なので苦行のようでしたが、その分間違いなく役には立ちました。英語学習は暗記、暗記、そして暗記なのですが、学習が進むにつれて単語などの小さな塊ではなく、文単位の大きな塊での暗記が非常に効果的になってきます。

一つ目の方が内容的には簡単なので、Forestを一周したレベルであれば一つ目からやるのがいいのではないかと思います。私は高1の頃に二つ目だけやりましたが、レベル的にちょっとしんどかったです。

 

英語精読の練習

高校1年~2年の頃に、とにかく誤りなくきちんと英文を読むということを身に付けました。市販の問題集でいえば、以下のようなものにあたります。

私は学校の先生に恵まれていたので、授業で出会う英文をきっちりと理解し、消化することを意識するだけで精読についてはかなりできるようになっていたので、特に市販本は用いませんでした。

英語習得には多読・乱読も絶対必須なのですが、より深みのある英語学習をしようと思えばやはり精読がどこかのタイミングで必要になると思います。TOEIC900点は精読無しでも取れると思いますが、TOEIC990点は精読無しでは難しいのではないかと思います。

 

アメリカ留学

ここに第二の幸運がありました。私が通っていた高校には1カ月間の語学留学プログラムがありました。高1から高2になる春のことでした。希望者の中で英語の成績が良い人が選ばれるのですが、無事選ばれてアメリカに行きました。

1カ月間、アメリカでホームステイをしながらとある高校に通いました。高校の授業はさっぱり分かりませんでしたが、1カ月間毎日アメリカ人と一緒に過ごして、よりアメリカのこと、英語のことが好きになりました。

1カ月間ではリスニング力はあまり上がらず、スピーキング力もちょっとだけしかあがりませんでしたが、この経験から「いかに頭の中で速く・複雑な英文を組み立てられるか」がスピーキング力の正体だとはっきりと認識しました。以降、この意識はずっと持ち続けています。

何だかんだ、『現地に行く』というのは間違いなく言語習得の一番の近道です。

 

高校2年時英語力:20/100

ちなみに、この頃にはセンター試験の英語で満点近く取れていました。

高校3年(受験期)

海外ドラマ視聴

高校3年時はなるべく生の英語に触れようとして、海外ドラマ(フレンズなど)を字幕付きで熱心に見ていました。この勉強法が役に立ったかどうかは微妙なところです。多分、ある程度の勉強にはなっていたんだと思いますが、ふつうの長文読解の勉強と比べてそう優れた勉強法とも思いません。

東大の英語は120点中90点以上をコンスタントに取れており、当時はあまり伸びしろを感じなかったので、いわゆる受験向けの勉強はほとんどしませんでした。

 

TOEIC初受験

大学入学前に、初めてTOEICを受けました。

東大の入学生向けに、TOEICを受けたら1万円もらえるという謎のキャンペーンを東進がやっていたので、お小遣い稼ぎに受験したという経緯でした。受験後の遊びたい盛りだったので、愚かにもほとんど勉強もせずに受験してしまいました。

スコアは900点にぎりぎり届かないくらいでした。

勉強の仕方や得意分野にもよりますが、東大英語で120点中90点≒TOEIC900点ということかと思います。

 

高校卒業・大学入学時英語力:23/100

 

大学時代

大学1年~2年

この頃はほとんど全く英語の勉強をしていませんでした。私の英語学習の暗黒期です。

英語で本を読もうと意気込んで、このような本を買ってみたりしました。短編集だったら読みやすいだろうという浅はかな考えです。結果、見事に玉砕し、2ページくらいで挫折しました。

大学2年時英語力:22/100

 

大学3年~4年

この頃は論文や専門書を英語で読まざるを得なかったので、多少なりとも英語を読みました。また、大学4年の夏にもアメリカに1カ月留学したので、それにより少し英語が回復・上達しました。

大学4年時英語力:26/100

 

社会人1年~2年

多読

この頃に多読という考え方に出会いました。もっと早く多読をしておけばよかった…と心から思いました。多読の考え方は、「自分のレベルより少し低いものをたくさん読む」です。

東大でも英語を教えた夏目漱石に、次の言葉があります。

英語を修むる青年はある程度まで修めたら辞書を引かないで無茶苦茶に英書を沢山読むがよい。少し解らない節があって其処は飛ばして読んでいってもドシドシと読書していくと終いには解るようになる。又前後の関係でも了解せられる。其れでも解らないのは滅多に出ない文字である。要するに英語を学ぶ者は日本人がちょうど国語を学ぶような状態に自然的習慣によってやるがよい

かの夏目漱石が勧めるほどのやり方なので、多読はまず間違いない方法と思われます。

多読の実践法として有名なのは、次のもの。

  1. 辞書は引かない (引かなくてもわかる本を読む)
  2. 分からないところは飛ばして前へ進む (わかっているところをつなげて読む)
  3. つまらなくなったら止める (1 2 の原則で楽しく読めない本は読まない)

(SEG 多読三原則)

このように割りきってどんどん進めてしまうのが多読の正しいやり方。

私は社会人1年目~2年目にかけて、以下の本を読みました。下に行くほど難しいです。

他にも数冊読みましたが、主に上記4冊が印象に残っています。たぶん、TOEICのスコア的には1冊目はTOEIC700~750点くらい、2冊目はTOEIC870~920点くらい、3冊目はTOEIC950~990点くらいの人が読むのがちょうどいいくらいかと思います。

1~3冊目は小説ですが、4冊目のSeven Habitsは、7つの習慣という邦題で和訳されている、自己啓発の名著です。そんなに読みにくくはないですし、小説とは違って好きなところだけかじり読みできるのが気楽でいいと思います。TOEIC920点くらいで十分楽しんで読めると思います。

 

TOEIC990点取得

TOEIC受験の1カ月前までは、多読を続けてひたすら基礎力向上に努めました。TOEIC受験直前の1カ月間で、TOEIC対策の勉強をしました。

具体的には、以下の3冊をやりました。

私が受験した頃は試験が新形式になる前だったので、正確には私がやったのは全て旧形式対応のものでしたが。

どれもかなり役に立ちました。900点特急は、やる前は「こんな薄っぺらいもので…」と思いましたが、やってみるとかなり傾向を掴むのに良かったです。

 

結果、一発で無事990点満点を取得しました。

TOEIC990点取得時英語力:30/100

 

TOEIC990点ホルダーの実力

上でTOEIC990点取得時の英語力を30/100としたとおり、TOEIC990点なんて英語を使ってほんとうに何かしたいのであれば入り口のような実力です。

具体的には、私がTOEIC990点だったときの実践的な英語力は以下のような感じでした。

  • 英字新聞:読めるけど時間がかかりすぎてあまり実用的ではない。
  • 洋書:簡単なものなら読める。
  • 洋画:ぎりぎり筋が分かるくらい。字幕無しでは2周見ないと分からない。せめて英語字幕が欲しい。
  • 洋楽:聞き取れる。
  • 通訳:できるけど同時通訳はできない。同時通訳には専門的な訓練・スキルが必要。
  • 英語でミーティング:聞かれたことには答えられても、自分で進行とかはできない。
  • 英語でプレゼン:用意すればできるが、アドリブを混ぜたりはかなりキツい。

 

私は、日本育ちの日本人でビジネスシーンで英語を完璧に操ってネイティブ・スピーカーとの会議も平気でリードし、交渉の場では各人の主張をまとめ…という人にも何人か会ったことがあります。彼ら彼女らから比べるとTOEIC990点というのは、ひとへに風の前の塵に同じです。

TOEIC990点取得後

TOEIC990点を取得してから、英語圏で2年ほど働きました。この期間でリーディング・スピーキングともにかなり鍛えられました。

たとえばWeb上で情報を得たりする際、英語でも日本語とさほどかかる時間が変わらないので、英語で調べものをすることをほとんど苦と思わないようになってきました。また、英語で喋る際に、英語で喋るというだけで緊張したりすることは全くなくなりました。

やはり英語は言語なので、使うのが一番鍛えられます。

 

社会人4年目英語力:42/100

 

まとめ

振り返ってみれば、私の英語力を大きく伸ばしてくれたのは以下の2つでした。

  • 海外留学・勤務
  • 多読

英語習得の近道は結局、文法・単語を全速力で駆け抜けたあと、ひたすら使用(多読・海外滞在)することなのだと思います。

上記のとおり、今の自分の英語力は100点満点で42点と捉えています。100点は日本語と遜色なく英語が使えるレベルに設定しています。せめて生きている間に、80点くらいまでは到達したいと思っています。

 

レベル別の英語学習法に関する記事も書いていますので、よければあわせてご参照ください。

最速・確実に実用英語を鍛える勉強法と10の良書・教材:中級編(TOEIC730レベル)

最速・確実に実用英語を鍛える勉強法と10の良書・教材:上級編(TOEIC900レベル)

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